世界各地 150 以上の都市でタクシー、カーシェアリング、スクーター、電動キックボード、電動自転車のモビリティサービスを展開する FREENOW が、Slack のプロダクティビティ賞(ドイツ)に選ばれました。同社は Slack を活用して社内のワークフローを最適化し、4,800 万人のユーザーを抱えるスーパーアプリを通じたサービスの向上につなげています。
FREENOW は 2014 年に Skype に代わるツールとして Slack を導入しました。Slack は今では同社のビジネスプロセスのほぼすべての側面で、必要不可欠な存在になっています。なかでも生産性向上の核となっているのが、専用の Slack チャンネルです。新メンバーの導入研修から社内告知、インシデント管理にいたるまで、あらゆる分野で専用チャンネルが利用されています。また、Slack 内では経営チームの透明性が保たれており、誰でも簡単に幹部に連絡したり、提案したりできるようになっています。これにより、イノベーションが促進され、あらゆる人が自由に意見を言える企業文化が育まれています。
「Slack は当社のコミュニケーションの基礎になっています。新規採用者もみな、初日から Slack に登録され、各自がふさわしいチャンネルに参加します。そのおかげで、必要な情報をすばやく簡単に共有できるのです」
さまざまな都市にいる乗客やドライバーに対応するため、プロジェクトチームでは地域やタイムゾーンを超えて、メンバーがチャンネル内で密接に協力しています。バルセロナのオフィスマネージャーである Izzie O’Keeffe 氏にとって、Slack の導入は、従来型の企業のような階層化された環境よりも望ましい、うれしい変化でした。「私にとって Slack への切り替えは、衝撃的でした」と同氏は振り返ります。「必要な時にすぐ社内のキーパーソンに具体的に質問できますし、忙しいところを邪魔してしまわないか心配せず、上級管理職に連絡することもできます」
FREENOW の社内コミュニケーションと従業員ブランディングの担当マネージャーである Laura Neusser 氏は、重要な社内告知を Slack チャンネルに投稿し、メッセージアクティビティ機能を使って、どんな人が投稿を閲覧し、それに反応したかをチェックしているといいます。「メールだと一方通行になって、交流や意見交換がほとんどできないのですが、Slack はオープンなコミュニケーションを促してくれます」と同氏は話します。「誰もが意見を言ったり、情報を調べたり、質問したりできることが大切なのです」
「Slack で実現できる自動化のレベルの高さは見事です。おかげで、本当に重要なタスクに集中できます」
FREENOW ではパンデミック前から Slack の利用が定着していたため、在宅勤務への切り替えもスムーズでした。より多くのアプリを Slack と連携させることで、時間を節約でき、ツールの切り替えによる仕事の中断も減っています。また、独創的な自社アプリの開発も行われています。同社では毎月多数のウェビナーを開催していますが、以前はその準備を手作業で行っており、時間と手間がかかっていました。そこで、IT チームが「AV Slack アプリ」を開発し、シンプルなスラッシュコマンドでプロセスを自動化できるようにしました。「IT 業務で多くの手作業が不要になるだけでなく、ヒューマンエラーも避けられます」と Baldzer 氏はそのメリットを語ります。
FREENOW はチャンネルを通じたコミュニケーションを安全な形で社外へも広げています。Slack コネクトで接続した Slack ワークスペースを使って、現在 200 を超える外部パートナーと協働。その数をさらに増やす計画もあります。「Slack コネクトを使うことで、パートナーとのコラボレーションの効果がいっそう高まっています」と Baldzer 氏は話します。
Slack を活用することで、FREENOW では、生産性の向上に加えて、機敏性や回復力を促す企業文化も育っています。これにより、従業員全員が、同社の価値のひとつである「果断な行動」を実践できるようになっています。Neusser 氏はこう話します。「Slack によって、お互いがすばやく簡単につながれます。意思決定にかかる時間が短くなり、フラットな組織が実現されて、部署を越えた意見交換がしやすくなっているのです」