Slack を活用して企業目標の実現を目指す Jägermeister

「Slack を使うことで、コミュニケーションを促し、ナレッジのサイロ化を解消して、国や地域を超えて透明性の高いやり取りを迅速に行えます。それが当社の目標達成を後押ししています」

JägermeisterManager of Global Corporate CommunicationsAndrea Ostheer 氏

国際化、成長、デジタル化を実現したいと考えていた Mast-Jägermeister SE は 2019 年に、透明性、コラボレーション、変更管理の面を評価して Slack を導入しました。それ以来、同社の Manager of Global Corporate Communications を務める Andrea Ostheer 氏は、チームで Slack の活用法をブラッシュアップさせてきました。現在では、30 以上の言語に対応したワークフローインテグレーションにより、従業員が透明性の高い方法で、生産的かつ効率的に仕事を進められるようになっています。実際 Slack のおかげで、同社は 1 年間で業務時間を 14,700 時間、コストを約 48 万ユーロ節約しています*。「繰り返し発生する重要なタスクを自動化したことで、従業員にかかるプレッシャーが軽減されました」と Ostheer 氏は話します。

翻訳・コミュニケーション・情報共有に Slack を活用

国際的な企業では、誰もが同じようにすばやく情報にアクセスできる環境を整えることが不可欠です。これを実現すべく、Mast-Jägermeister SE では、AI 翻訳の DeepL と連携させたワークフローを作成。ドイツ語または英語でチャンネルに投稿された社内通知が、自動的に翻訳されるようにしています。言語を示す国旗を投稿に追加するだけで翻訳される仕組みです。「このワークフローのおかげで、国を超えたコミュニケーションが実現しました。透明性の高い方法でナレッジを共有できるので、生産性が確実に向上します」と Ostheer 氏。これにより、メンバー全員が同じレベルの情報を迅速かつ簡単に得られるようになっています。

さらに同社では、タイムシートの入力や休暇申請、交通費の記録などのリマインダーにもワークフローを活用して、効率化を推進しています。これらはどれも、一つ一つはそれほど時間がかかるとは思えなくても、全体で見ると多くの時間を費やしているプロセスです。そこに威力を発揮するのが自動化です。このようにして業務を合理化できるというメリットが、最終的に Slack の全社的な活用を後押ししました。

Slack で健全に指摘しあえる文化を醸成

同社では、すべてのメンバーが恩恵を受けられるような Slack の使い方を目指しています。具体的には、プロフィール写真を登録すること、返信はスレッドを使って行うこと、勤務地の情報を最新に保つこと、Slack チャンネルに的確な名前をつけることなどを推奨しています。こうした約束ごとに従わないメンバーがいた時は、ティラノサウルス(T レックス)を模した絵文字「Thread-Rex」や、テレビ番組で有名な画家ボブ・ロスにちなんだ「Status-Bob」など、思わずにやりとしてしまうようなユーモアあふれるワークフローで注意を促しています。こうした工夫により、相手の気分を害することなく、細かなことでも必要な指摘を行いやすくしています。仕事と人格を切り離して考えることで、チームでの仕事がより快適になるのです。「個人批判は当社の文化ではありません」と Ostheer 氏は語ります。

「Slack を使うことで、コミュニケーションを促し、ナレッジのサイロ化を解消して、国や地域を超えて透明性の高いやり取りを迅速に行えます。それが当社の目標達成を後押ししています」

JägermeisterManager Global Corporate CommunicationsAndrea Ostheer 氏

Slack のより良い活用法を日々追求

Slack の利用は社内にとどまりません。Mast-Jägermeister SE では、Slack コネクトを使ってパートナーとつながり、イベントなどの際にさまざまな関係者と効率的にコミュニケーションを行っています。Ostheer 氏のチームメンバーも、Slack コネクトでの自動化ワークフローで、ジャーナリストや従業員からの問い合わせに対応。内容を整理して公開することで誰もがアクセスしやすくなるようにしています。具体的には、ジャーナリストからの問い合わせメールを社内チャンネルに転送すると、自動的にフォームが起動し、緊急度や地域、問い合わせの内容に応じて分類できるようになっています。この仕組みにより、あらかじめ整理・要約された形で、情報をチームに共有できるのです。また同社では、イントラネットでの情報や通知を Slack チャンネルに統合するプロジェクトも進行中です。

Mast-Jägermeister SE にとって Slack は、活用するための新しい方法や領域を常に発見できる「生きたツール」です。Slack のテクノロジーに強い関心をもち、特別な研修を受けた従業員が「Slack アンバサダー」となり、より良い利用の推進に取り組んでいます。現在、同社では canvas がよく活用されていますが、将来的には AI(人工知能)が果たす役割も大きくなっていくかもしれません。「Slack を使うことで、コミュニケーションを促し、ナレッジのサイロ化を解消して、国や地域を超えて透明性の高いやり取りを迅速に行えます。それが当社の目標達成を後押ししています」と Ostheer 氏は話します。

*数値は Slack の価値計算ツールに基づくものです。このツールでは、ひと月の利用状況を分析して、年間の値を推定します。得られたデータは、時間やコストをどれだけ節約できるかを予測するのに役立ちます。