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日本部門賞 : KADOKAWA Connected, Inc.

日本部門賞が贈られるのは、日本を代表する総合エンターテイメント企業 KADOKAWA グループの一員であり、グループ全体への ICT サービスを提供する KADOKAWA Connected, Inc. です。今回、全社を挙げたデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の一環として Slack を導入し、書籍や長編映画から、アニメやゲームまでファンに対して継続的に届けられるようにした点が評価されました。

Slack 定着を促進するために、同社ではユニークな取り組みを行いました。社内トレーニングのほかに、KADOKAWA ならではの強みを活かしてマンガ形式のガイドブックを用意したのです。『ICT ツール徹底活用ガイド』と題したマンガでは、Slack の使い方や DX の重要性を独自の方法でわかりやすく説明しています。

こうして Slack を社内コミュニケーションツールの中心に据えた KADOKAWA Connected では、コミュニケーションが加速し、業務効率も向上しています。実際、2019 年秋に吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞した際の対応でもその効果が発揮されました。吉野氏が化学へ興味を持ったきっかけとして角川文庫からも刊行されている『ロウソクの科学』(ファラデー著)を挙げたのを受けて、KADOKAWA では Slack を活用し、緊急重版を行ったのです。ノーベル賞が発表されたのは 10 月 9 日でしたが、100 人以上の関係者が Slack ですばやくコラボレーションを進めた結果、翌日の昼には増刷準備に入ることができました。

大きな効果を目の当たりにして、Slack のプラットフォームとしての可能性に手ごたえを感じた KADOKAWA Connected。今後は KADOKAWA グループ 50 社への Slack 導入を進め、数十年前からのプロセスを最新のツールで置き換えていく予定です。それによって生産性を高めるだけでなく、マンガを含めた日本の最も魅力的なコンテンツをこれからもしっかり届けられるよう支えていきます。