コロナ禍で、多くの組織やチームの働き方が劇的に変化しています。この春、パンデミックをきっかけに米国だけでも1,600 万人を超えるナレッジワーカー(知識労働者)がリモートワークを始めました。そしてこのリモートワークが定着する流れは日に日に加速しているようです。
私たちは、皆さまがこうした新しい働き方にうまく移行するためにできる限りサポートしていきたいと考えています。そこで Slack は、アトラシアンとのパートナーシップを新たな段階に進めることにしました。アトラシアンは、コラボレーションおよびプロジェクト管理ソフトウェアにおいて業界をリードする企業です。2018 年に Slack へ株式を投資し、最近ではSlack 上でヘルプデスクを提供する Slack ファンド企業の Halp を買収した同社ですが、次の段階はこれまでの戦略的パートナーシップをさらに拡大することです。
今後両社のパートナーシップは、アプリやインテグレーションレベルにおける共同開発からプラットフォームレベルでのコラボレーション製品デザインへと、より深いものになっていきます。私たちはともに Slack の構造そのものを発展させ、プラットフォームサービス同士をつなげる機能など、新しい機能や操作性を実現していく予定です。
「過去 2 年間のパートナーシップでは、インパクトのある製品インテグレーションを実現し、両社共通のユーザーの仕事をよりよいものへと加速させてきました。この強固な土台のうえに、今回新たな関係を築いていきます。この戦略的アライアンスにより、Slack とアトラシアンは開発者チームに選ばれるテクノロジースタックになるのです」と、Slack の共同創業者兼 CEO Stewart Butterfield は話します。
「プラットフォーム間でのより深いインテグレーションと、Slack からアトラシアン 製品スイートへのシームレスなアクセスを実現することで、両社のツールの併用がさらに簡単になり、仕事のスピードが上がります。どこで働こうと関係ありません」。
ユーザーファーストの視点を共有
Slack とアトラシアンはともに、ユーザーのニーズを最も重視する企業です。Slack はすでに、Jira Cloud や Trello、Confluence Cloud などの人気のあるアトラシアンアプリと連携しています。これまでに両社は 11 製品のインテグレーションをリリースしてきました。月間アクティブユーザー数は 100 万人ほどに上り、まだまだ増えています。
これらのインテグレーションを活用すると、チームのツールや情報、さらに一緒に働くメンバーを 1 つのコラボレーション空間に集めることができます。コンテキストの切り替えを減らして定型タスクを自動化することで、貴重な時間の節約につながるのです。Datadog、New Relic、InVision、SoFi など両社の製品を利用している企業は、これらのインテグレーションのおかげでリモートワークでも生産性を下げず仕事に集中することができています。
例えば、優れたワークフローや進捗管理機能を備える Slack 用 Jira Cloud アプリを見てみましょう。これはアトラシアンとのインテグレーションのなかで最もよく使われているアプリで、Slack では毎月 4,200 万件を超える Jira Cloud 通知が共有されています。リモート移行が広がるなかで Slack ユーザーはますます Jira インテグレーションを活用するようになり、月間アクティブユーザー数は 2 月と比べて 29% も増加しました。
両社の製品を使う皆さまがよりよい働き方を実現できるよう、私たちは引き続き新たな方法を求めていきます。最近のアトラシアンによる Halp の買収はその好例です。会話形式のチケットソリューションによって、チームは別のシステムやインターフェイスに移動せず、Slack から直接従業員のリクエストに対応できるようになりました。
私たちはこれまで 2 年にわたって両社のツールを併用する体験を向上させる取り組みを推進してきました。これからの数か月で、私たちはプラットフォームのインテグレーションをさらに進め、仕事のスピードを上げるのに役立つ Slack の新機能を共同で開発する予定です。
「アトラシアンと Slack はともに、皆さまが両社のツールを使ってコラボレーションやイノベーションを実現しやすくなるよう取り組んでいます」と、アトラシアンの Co-Founder and Co-CEO の Mike Cannon-Brookes 氏は話します。チームの仕事がスムーズに進むよう、この 2 年間にわたってアトラシアンのすべてのクラウド製品と Slack とのインテグレーションを進めてきました」
ユーザーの皆さまの成功のために
ユーザーの皆さまがよりよい働き方を実現するための最高のツールを提供すること。これは両社がどんな時もともに目指すゴールです。パートナーシップの次の段階として、アトラシアンの有料プランを利用しているユーザーの皆さまには Slack プランへの新規加入の際に 50% の割引を用意しました。これによって両方のプラットフォームをフル活用できるようになります。
「必要な人に、必要な情報を共有すること」はかつてないほど重要になっています。予期しない課題にさっと対処し、大きく変わる仕事環境のなかで新たなチャンスを活かすこと。Slack とアトラシアンは、そのために必要なツールをしっかり提供し、ユーザーの皆さまを支えていきます。
「今、チームがかつてないほど重要になっています。このように変動の大きい状況で、私たちはチームの成功を支援するという責任に真剣に向き合っています」と、Cannon-Brookes 氏は続けます。「私たちにはあらゆるチームの可能性を解き放つという使命があります。パートナーシップが新たな段階に入ることで、その実現に向かって Slack とともに進むことにとても期待しています」