Anthropic のミッションは、安全で制御可能な AI を迅速に構築することです。会社の規模が拡大し、Claude が進化を続けるにつれて、業務のスピードを落とすことなく、組織の足なみをそろえることが同社の譲れない条件となっていきました。3 名で始まった市場開拓チームが 2 年足らずで数百人規模になるほどの成長を遂げるなか、要求はさらに高まります。つまり、世界最先端の AI 開発を目指しながら、全社で歩調を合わせていくにはどうすればいいか、という課題に直面したのです。
そこで同社が業務の中心に据えたのが Slack です。Slack がリアルタイムの会話やインサイト共有をまとめるコラボレーションハブとなることで、部門の枠を越えた複雑な業務フローも調整しやすくなります。「私たちの成功の中心に Slack があります。その価値を数字だけで表すのは難しいですね」と Head of Americas を務める Kate Jensen 氏は話します。
今、Slack は Anthropic の業務を支えるひとつの柱になっています。とくに営業、エンジニアリング、調査、プロダクト、カスタマーサクセスといった部門で、案件承認プロセスの効率化から技術課題の解決まで、さまざまなタスクを進めるための基盤になっています。急速に成長する同社が、核となる仕事とアイデアを中心に連携し続けられるのは、Slack があってこそです。「Slack がコラボレーションを後押ししてくれるので、私たちは人々の生活を変革するテクノロジーづくりに集中できます」と Jensen 氏。「Slack は単にオンラインで仕事をするためのスペースではなく、私たちがともに前へ進むための方法なのです」

「お客さま企業の動きはスピーディーなので、私たちも同じペースで対応する必要があります。リアルタイムで状況を把握できる Slack のおかげで、リリースや目標達成、カスタマーサクセスのために力を結集し、全社規模でのサポートを提供できます」
450 万ドルを節約し、複雑な商談にかかる時間を 3 日短縮
Adam Wall 氏が初の RevOps 担当として Anthropic に入社した当時、市場開拓チームはわずか 7 人でしたが、そのわずか 1 年後には大きな成長を遂げていました。こうした急速な規模拡大を成功させるには、適切なツールをいち早く導入する必要がありました。
そこで同社は、リード管理の一元化に Sales Cloud を、見積もりから入金までのプロセス効率化に Revenue Cloud を導入。Slack を営業フローのデジタルハブとすることで、チームは Salesforce チャンネルを使って、顧客インサイトや最新情報をもとに、商談や取引先との連携を進められるようになりました。その結果、交渉の優位性が最大 20% 向上しています。
「当社のミッションは、AI を人類の長期的な幸福に貢献するものにすることです。Slack のおかげで、私たちはタイムゾーンを超えて協働でき、ミッションの実現に専念できます」と Wall 氏は話します。
Slack と Sales Elevate の機能によって、手作業が減り、営業担当者は CRM データの活用や通話の記録、商談の更新がしやすくなります。Salesforce チャンネルなら、1 つの共有ビューで CRM データや会話を確認できるため、市場開拓チームのメンバーは Salesforce と Slack のどちらで作業していても、すばやく意思決定を行い、案件を戦略的に進められます。Wall 氏によると「Slack によって案件サイクルが 60% 高速化しています」。
こうした高速化の積み重ねにより、Anthropic は年間およそ 450 万ドルを節約しています(Slack の内部評価手法に基づく。ファイル共有、Slack コネクト、ハドルミーティング、クリップ、タスク調整などによる節約時間から算出)。

「私たちが成長し、スピーディーに仕事を進め、規模が拡大しても一体感を保ち続けるうえで、Slack はなくてはならない存在です」
Slack で Claude を進化させ、企業文化も醸成
Anthropic にとって、Claude は単なるプロダクトではなく、バーチャルな仕事仲間です。そこでチームはボットインテグレーションにより、Claude を Slack 内で利用できるようにしました。つまり、AI アシスタントを日々の会話やワークフローに直接組み込んだのです。
その効果がよくわかるのが #anthropic-times チャンネルです。ここでは Claude が重要な会話を自動的に要約して、毎日のブリーフィングとしてまとめてくれます。手動で多数のチャンネルを行き来して議論を追う必要はもうありません。チームメンバーは Slack チャンネルで Claude をメンションすることで、長いスレッドのまとめや、解決方法のアイデア出し、質問への回答などが得られます。どれも会話から離れる必要はありません。
「Slack 上で透明性の高いコラボレーションができることで、何が効果的かを見極めやすくなりました」と語るのは、同社の IT 部門に最初に採用された Robin Larson 氏です。Claude が進化しても、信頼が大切なことには変わりありません。「Claude を Slack に連携させる際、情報のコンパートメント化、管理者によるコントロール、そして eDiscovery が可能かどうかについて入念に確認しました」。Slack のエンタープライズグレードの機能は、同社のセキュリティ要件に応えながら、さらなる進化を続けています。
Slack は、Authropic の企業文化の醸成にも一役買っています。たとえば #appreciation-log(感謝の記録)チャンネルは、チームが成功を称え合う場所になっており、#surfing(サーフィン)などのチャンネルは、メンバーの自己表現に役立っています。「仕事のペースが速いなかでも、お互いがつながりを感じ、楽しむ気持ちは大切です」と Jensen 氏は話します。「Slack がその格好の場になっています」
「Slack と Anthropic はともに人間らしさを重視しており、その姿勢はコミュニケーションの方法にも反映されています。私たちにとって Slack は単なるツールではなく、文化を育み、一体感を保つことの一部なのです」
仕事のアウトプットが 10 倍に。世界中で数百人規模の新規採用にも貢献
拡大を続ける同社は今、Agentforce を使って業務を変革しようとしています。Slack 上の AI レイヤーである Agentforce によって、カスタマーサポートなどの定型タスクを自動化することで、チームは優先度の高い仕事に集中できるようになります。「Agentforce によって、これまでの 10 倍の仕事をこなせるようになるでしょう」と Jensen 氏は語ります。
「世界最高の安全性と信頼性を備えた AI の開発を目指している私たちにとって、この点は外せません」と Wall 氏。グローバルな拡大を受けて、世界中で数百人規模の人員を採用しようとしている Anthropic にとって、効率性はとりわけ重要です。
Agentforce と Slack の組み合わせにより、同社は業務を合理化し、手作業を減らすとともに、世界中のチームの足なみをそろえることに成功しています。「まもなく、平易な言葉を使って AI エージェントに見積もり作成を依頼できるようになるでしょう。指示を受けたエージェントは見積もりを Salesforce 内で作成できます。こうした一連の作業が Slack 内で完結するのです」と Wall 氏。「営業担当者 1 人あたり週に何時間もの手作業を削減できるはずです」
複雑な案件の効率化から、企業文化の醸成まで、Slack は Anthropic が事業を大規模に展開するうえで欠かせない存在です。人類の発展に貢献するテクノロジーを開発するチームの効率的なコラボレーションを、Slack が支えているのです。成長を続ける Anthropic において、すぐれた人材、効果的なツール、崇高なミッションが一体となることこそが、真の競争優位性を生み出し続けています。












