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新しい商品や食料品をより早く発送

「Slack のメリットのひとつは透明性だと思います。同僚がなにをしているかが誰にでも見通せて、現状把握がとても容易になります。」

OcadoOcado テクノロジー責任者Clifford Bailey 氏

オンラインスーパー Ocado は、英国世帯の70パーセントにサービスを提供し、週あたり200,000件の注文を1時間ごとの希望配送時間枠内で発送しています。その革新的なソリューションは Ocado テクノロジー部門により社内でデザイン・構築されており、そのため同社は食料品サービスだけでなく、テクノロジー企業としても業界のリーダー的存在となっています。

「Slack のメリットのひとつは透明性だと思います。同僚がなにをしているかが誰にでも見通せて、現状把握がとても容易になります。」

バルセロナ、Ocado テクノロジー責任者Clifford Bailey

Ocado テクノロジーは、ロボット工学、機械学習、クラウド開発、そしてデータ分析の分野で先駆的な取り組みを行っています。同社の 47,500 点の商品の中からお客様が注文を確定すると、Ocado のルーティングシステムが様々な要素をもとにお客様に提示できる配送時間枠を判断し、一瞬のうちに回答を返信します。これは、商業的に利用可能なソリューションの中で最速のレスポンスと比べても、100倍のスピードです。今では、Slack のおかげで業務全般の運営がさらにスムーズになりました。

この部門では現在、エンドツーエンドのソフトウェアプラットフォームを最初から書き直すという実に野心的なプロジェクトが進行中です。高度に自動化された倉庫を構築するための新しいハードウェアプラットフォームも開発しました。この倉庫の2つが現在建設中です。これら新しいソフトウェアとハードウェアプラットフォームを合わせて Ocado Smart Platform を形成しています。これを使って世界中にある実店舗だけの小売店をオンライン化していく予定です。Ocado の成功とその熱意を通して、同社チームは驚異的なスピードで成長し、今日では、英国、ポーランド、ブルガリア、スペインを拠点とする技術部門の社員が1,000人を超えました。

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「特に何のトレーニングもなしに、自然にプラットフォームを導入していくことができ、ユーザーはすぐに自分だけでなくチーム全体、会社全体にとってのメリットを実感することができました。」

バルセロナ、Ocado テクノロジー責任者Clifford Bailey

しかし Ocado テクノロジーの開発チームが急成長を続ける中、課題に直面することもありました。特に、社員がお互いにコミュニケーションを取る方法です。チームがヨーロッパの両端に離れてしまっていることで、共同でプロジェクトに取り組むことがむずかしくなってしまったと、バルセロナの Ocado テクノロジー部門責任者、Clifford Bailey さんは説明します。

「メールやビデオ会議を活用しましたが、このような方法では、素晴らしいソフトウェアの構築に必要な新しいアイデアを自発的に共有し合って、会話を自然に膨らませていくということが不可能でした。」と、Bailey さんは言います。「ビデオ会議はミーティングには最適ですが、決まった時間に開く必要があります。素晴らしいアイデアというのはスケジュール通りに生まれるわけではありません。

「成長を続ける中、以前は普通に機能していたことが、どんどん難しくなっていきました。わたしたちが気づいた問題の一つは、一か所集中型のチームというのが作業の邪魔になってしまうということです。デプロイで問題となるのは、中枢サポートチームが現状を把握することができなくなってしまう点です。一元管理型のデプロイを例にとって見てみましょう。80のチームによるコードのデプロイを監視している中心チームが、突然作業不可能となったとします。解決法の一つとしては、メールでコミュニケーションをとることが挙げられます。しかし、その方法はスピードが遅いうえ手作業で行うことになり、おまけにプロセス全体が中断されてしまいます。

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「初めて、遠く離れたオフィスでの会話に耳を傾けることが可能になり、社員全員が参加できるようになりました。結果として、社内のメール数が大幅に減少することとなりました。」

バルセロナ、Ocado テクノロジー責任者Clifford Bailey

気付かないうちに、実はこの問題への答えとなるものが、開発者の一部の間ですでに使われていたのです。チームのメンバーたちは、コミュニケーションツールとして、自分からどんどん Slack を利用し始めました。この非公式のユーザー数が増えるにつれ、Ocado テクノロジーの経営陣は Slack がいかに同社にとってパワフルなツールとなるか、そして開発プロセスをより迅速に、より正確にすることができるかに気付いたのです。

Slack の無料バージョンを 6 か月使ったあと、Ocado テクノロジーは利用プランを Slack プロプランへと変更し、テクノロジー部門全体で社員や開発チームが Slack を活用できるようにしました。同社では Slack の利用を義務付けませんでしたが、このテクノロジーの利点があまりに明白だったため、すぐに部門全体でたくさんのチームが Slack を取り入れていくこととなりました。

「Slack のメリットのひとつは透明性だと思います。」と、Bailey さんは言います。「同僚がなにをしているかが誰にでも見通せて、現状把握がとても容易になります。初めて、遠く離れたオフィスでの会話に耳を傾けることが可能になり、社員全員が参加できるようになりました。結果として、社内のメール数が大幅に減少することとなりました。また、どこで間違いが発生したのかなど、生産におけるインシデントを振り返って調べることも可能になり、その間違いや今後の改善方法などを分析することができるようになりました。これは、アジャイル開発と継続的改善プロセスには無くてはならない要素です。

中枢オペレーションチームは中心となる Slack チャンネルをモニタリングすることができます。このチャンネルでは、Ocado テクノロジーの何百ものシステムで何らかの変更があった場合に自動的に中枢オペレーションチームに通知が届きます。Slack のシンプルな Rest API を活用することで、Devops のデプロイシステムに統合させることができ、社員全員がどこからでも進捗状況を把握することが可能となりました。どんな質問でも、メンバー誰もが会話に飛び込んで参加することができるのです。

Slack は Ocado テクノロジーの社員の間でも大人気です。「特に何のトレーニングもなしに、自然にプラットフォームを導入していくことができ、ユーザーはすぐに自分だけでなくチーム全体、会社全体にとってのメリットを実感することができました。」と Bailey さんは語ります。