有名なメディア企業の Paramount Global が、Slack を使ってビジネス全体の効率を高めたことにより、プロダクティビティ賞に選ばれました。同社は、自動化による業務のスピードアップ、社内でのナレッジ共有の利便性向上、Slack コネクトを活用した多数の外部パートナーとの緊密な連携を実現しています。
世界各地のさまざまなプラットフォームで、質の高いコンテンツをファンに届けている Paramount は、スタジオ、ネットワーク、ストリーミングサービス、ライブイベント、グッズ販売などを通じて、数十億の人々をつないでいます。同社の社内では、プロダクティビティプラットフォームである Slack を使用し、18,000 件以上の Slack チャンネルで、部門、チーム、タイムゾーンの垣根を越えたコミュニケーションが行われています。
Paramount では子会社の大部分にも Slack が導入されており、ユーザーの約 65% が毎週 Slack をアクティブに使用しています。また、従業員の 75% が、391 種類に及ぶアプリケーションの 1 つ以上を活発に利用。不要なツールの切り替えを減らしながら、日常業務の遂行に求められる多様なテクノロジーを効果的に活用しています。
「2019 年の合併後、最初に全社展開されたテクノロジーツールが Slack でした。どの部署にいるのかわからない相手とも、Slack なら簡単に連絡を取ることができます。Slack は、私たちのコラボレーションやコミュニティ、プロジェクト、社内コミュニケーション、組織文化の中心になっています」
Paramount では、ノーコードで定型業務を自動化できるワークフロービルダーを使って、チーム間の調整にかかる時間を短縮し、より重要な仕事に集中できるようにしています。現時点で、多彩な機能をカバーする 237 種類のカスタムワークフローが作成され、従業員の毎日の仕事に大きな価値をもたらしています。
Paramount のインテグレーションを代表する存在なのが、「My Assistant」と呼ばれている AI アプリです。 これは従業員にワークフロー機能の利用を促すためのボットで、社内的な質問に答え、Slack の活用を推進し、技術、経理、人事などの分野で従業員が必要な情報を見つけるのを助けてくれます。10 言語に対応したこのアプリによって、どこに行けば必要な人や情報を見つけたりサポートを得たりできるのかわからない、といった状況が解消されました。全社的に使われている各種ツールとも連携しているため、社内の誰でも簡単に問い合わせや質問ができ、重要な承認時の通知やリマインダーも利用できます。
「Slack とインテグレーションによる自動化のおかげで、従業員エクスペリエンスが向上しました。どこに行けば必要な人や情報を見つけたり承認を得たりできるのかわからない、といった状況が解消されました」
Paramount では、外部との連携でもワークフローが活用されています。例えば、CBS のニュースルームでは、ニュース速報、関連性の高いリアルタイム情報の抽出、系列局への迅速かつ確実な配信に、Slack のチャンネルとワークフローが使われています。プロデューサーがチャンネル内でワークフローを使って、ロケ撮影に必要なカメラや照明機器をリクエストすると、必要なチームや機材が自動的に現場のクルーに割り当てられる仕組みです。
Paramount は 1,400 件を超える Slack コネクトチャンネルを使って、主要なパートナー、協力会社、顧客を含む 430 の外部組織にも Slack の利便性を広げています。対話の場が、サイロ化しがちな電子メールから、すでに仕事に使用しているスペースへと移ったことで、見込み顧客への対応速度が上がり、チームワークも強化。活気あるコミュニケーションによって、質の高い関係構築がなされています。チャンネルを通じて責任者や担当者が明確になることで、コラボレーションがスピードアップし、安全性を犠牲にすることなく、効率的に仕事を進められるようになっているのです。
それに加えて、同社は最近、メンバー間での認識の共有に Slack クリップを導入し、会議にかかっていた時間や労力を節約しています。また、ハドルミーティングも活用して、まるで世界各地の同僚と隣り合わせで仕事をしているかのような一体感を生み出しています。新規採用者への導入研修や情報提供のために、Slack canvas を使う取り組みも始まっています。
Paramount の技術チームは今後、より高機能なワークフローを Slack 内に構築して、社内でのエンゲージメントを高め、ナレッジ共有をさらに簡単にしたいと考えています。それにより、あらゆる仕事で生産性が上がり、チームの結束がいっそう強まることでしょう。