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Slack で自社の営業活動をレベルアップ

営業リーダーが Slack Sales Elevate を使って、意思決定の精度を高め、成約を増やす方法とは

執筆者 : Kaylin Voss, Chief Revenue Officer, Slack2024年4月24日

どんな案件も、時間がかかるとうまくいかないものです。営業部門のリーダーなら、チームの目標達成を妨げる要素は、早いうちに取り除いておきたいと思うでしょう。たとえば、案件についての会話が複数のチャンネルに分散している、レコードデータが正確でない、同じようなタスクが別々のソフトウェアで手作業で管理されている、といったことが非効率な営業活動の原因になります。Salesforce の調査によると、組織において成約に至るまでに平均で 10 種類のツールが使われています。無秩序にツールが増えることは、大きなコストになります。実際に、営業担当者が勤務時間の中で営業活動に費やす時間はわずか 28% です。システムの肥大化がもたらすツールの切り替え時間が積み重なって、大きな負担になっているのです。

日々の営業活動を効率化し、より価値の高い仕事に時間を使えるようにするために、Slack は 2023 年、営業チーム向けの Slack Sales Elevate をリリースしました。チームメンバー、プロセス、アプリを集約し、Salesforce Sales Cloud のリアルタイム CRM データを Slack 内の業務フローに組み込めるこのツールにより、営業担当者はお互いに協力しながら、案件をスピーディーに進めることができます。

そこに本日、チームの進捗やパフォーマンスを Slack 内でリアルタイムに可視化して、その後のアクションに結びつけられる、営業リーダー向けの新しいエクスペリエンスが加わります。この営業リーダー向けのビューを利用すれば、重要な指標の追跡、案件の進捗の通知、パイプラインの変更の確認、Sales Cloud レコードの管理などを簡単に行えます。それが自信を持った売上予測や、スマートな意思決定、案件のすばやい展開につながります。その詳細を以下でみていきましょう。

 

1. リアルタイムの可視化で案件をスムーズに進行

現代の営業リーダーが直面している大きな課題の 1 つは、ビジネスの状況をいかにリアルタイムで把握するかです。たとえば、CRM のデータとメンバーから得た情報が食い違っているといったことがないでしょうか。また、取引先についての会話が、メール、電話、テキストメッセージ、Slack メッセージに散らばっているという問題もあるかもしれません。

まさにそのような課題を解決するために設計されたのが、Sales Elevate の Sales ホームです。Salesforce の CRM データと連携したこの Slack ワークスペースでは、主要な業績評価指標、取引先のレコード、案件に関する各種通知をすべて 1 か所に集約。営業担当者の進捗を把握し、商談のチャンスや障害を早い段階で発見できます。

Slack Sales Elevate の Sales ホーム

Slack Sales Elevate では CRM データと接続することで、営業担当者の進捗把握がより正確に。

モバイルデバイスに対応しているため、外出先でもオフィスにいる時と同じように使えます。案件の進捗を確認するのに、次のチーム会議を待つ必要はありません。また、新しい商談インサイト通知では、受注の成否、金額や成約日の変更などについて、毎日もしくは毎週のダイジェストが自動的に配信されます。案件の動きの把握がこれまで以上に簡単になり、正確な売上予測にも役立ちます。

さらに、チームのパイプラインの全体像を把握できることで、どこにアクションが必要かがすぐにわかります。何十個ものタブをクリックして回る必要はもうありません。パイプラインビューを使えば、チームの Sales Cloud の商談とパイプラインを 1 つのビューで確認・管理できます。そこから特定の案件をすばやく掘り下げて Salesforce のレコードの詳細を確認したり、Slack の取引先チャンネルに移って今後の戦略を練ったりも可能。システムを切り替えることなく、案件情報から Slack の会話へさっと移動できます。

経営幹部とのミーティングなどの際に、その場ですぐにデータを求められることがあるかもしれません。案件フィルターを使うと、担当者や売上予測のカテゴリーごとに商談の並べ替えやグループ化を行えるため、見込みのある商談(四半期内に成約できそうな案件など)をすばやく特定できます。そこから Slack チャンネルの会話を確認することもでき、成約に向けたチームへのサポートに役立ちます。

当然ながら、データの精度は、チームメンバーがどれだけ正確な情報を報告するかによって決まります。Sales Elevate を使うことで、営業担当者はパイプライン管理の手間から解放され、正確なデータを保つことに注力できます。商談リストを利用すれば、数秒で案件にアクセスしてデータを編集することが可能。更新された情報は Sales Cloud にリアルタイムで同期されます。これにより CRM の管理時間が 53% 短縮されるという結果が出ています。

つまり、営業リーダーと担当者の双方にとって大きなメリットがあるということです。営業担当者は顧客をサポートするための時間を取り戻すことができ、営業リーダーは信頼性の高い業務データをさらに可視化できるようになり、意思決定の精度と速度を高められます。これらすべてを、チームが今仕事をしている Slack の中で実現できるのです。

2. 自動化と生成 AI で案件をスピードアップ

最近、AI が大きな注目を集めているのには理由があります。自動化と AI は、営業チームにとっても、これまでにないレベルの効率をもたらします。

ワークフローでプロセスを自動化して業務を効率化

営業リーダーは、重要な案件で問題が発生した際には、すぐにそれを把握しなければなりません。ただ、すべての取引状況に常に目を光らせるのは現実的でないでしょう。そのような手間のかかる作業を Sales Elevate のワークフローで行うことで、有意義で戦略的な仕事に、より多くの時間を割けるようになります。

Sales Elevate を使えば、プロセスの自動化などのワークフローをすぐに導入できます。たとえば、案件に問題が発生した際にアラートが届くようにすることで、ただちに対策を講じられるようになります。また、担当者がワークフローを使ってサポートや承認を簡単に依頼できるようにすることで、必要な人を探し回る時間を節約できます。あらゆる情報が Slack チャンネルで共有されることで、全員で共通の認識をもち、アプリの切り替えに費やしていた時間を取り戻せます。

Kaylin Voss

「最新のモバイルユーザーインターフェイスにより、チーム、顧客、ツール、リアルタイムの CRM データをすべて Slack Sales Elevate で連携できるようになりました。チームの管理業務だけでも 53% の時間が節約されています」

SlackChief Revenue OfficerKaylin Voss

集約したデータを Slack AI で最大限に活用

こんなシーンを想像してみてください。あなたは国外での会議に参加しています。チームメンバーは異なるタイムゾーンで働いています。その状況で、ある取引についての情報を早急に確認する必要が生じました。そのプロジェクトを詳細に把握している担当者をできるだけ早く見つけなければなりません。どうすればいいでしょうか?

従来であれば、必要な情報が見つかるまで Slack チャンネルやダイレクトメッセージを隅々まで確認し、数々のドキュメントやメモ、メールに目を通す必要があったでしょう。でも今なら、Slack AI が力になってくれます。

デスクトップアプリでの Slack AI による要約

シンプルかつ強力な AI を Slack 内で活用し、仕事をスマートに進めて時間を節約

Slack AI を使えば、会話の内容を数秒で要約できるため、情報を探し回っていた時間を取り戻せます。営業リーダーは以下のような Slack AI の機能を活用できます。

  • 回答の検索 : 自然な文章で質問すれば、Slack 内のデータに基づいた回答がすぐに得られます。一般的な検索では結果がリスト表示されるのに対し、この機能では AI が文章で答えをまとめてくれます。
  • 会話の要約 : チャンネルやスレッドから AI がハイライトを抽出してくれるため、ワンクリックでメッセージの概要を把握できます。
  • まとめ : 関心のあるチャンネルで行われているやり取りを、毎日のダイジェストでお届け。情報のキャッチアップにかかる時間を節約し、優先度の高い仕事に力を注げるようになります。

Slack AI を一度でも試してみれば、きっと手放せないツールになるでしょう。すでにさまざまな規模の企業で、ユーザー 1 人あたり毎週平均 97 分の節約が実現されています。

3. 成功した戦略を標準化して、組織全体に拡張

優れたリーダーは、さまざまな方法でチームの発展や成長を支えます。加えて、チームが得意とする点を見つけ、それを標準化して組織全体に広げることができれば、さらなる成果を導けるはずです。この夏登場する Slack Sales Elevate の営業テンプレートを使えば、成功した戦略を他のチームでも再現できるようになり、すべての営業担当者の業績アップにつなげられるでしょう。

営業担当者は、このテンプレートを使うことで、取引のプラン、成約までの行動計画、経営幹部向けの説明資料などをゼロから作成する必要がなくなり、時間のかかるプロセスを自動化できます。テンプレートはそのまますぐに使うことも、チームの業態に合わせてカスタマイズすることも可能。Salesforce から自動的に関連データを取り込むことで、管理業務の手間も省けます。何よりのメリットは、営業テンプレートを使って作成したものはすべて、Slack チャンネルから直接アクセスできることです。

Slack Sales Elevate の営業テンプレートが表示されているスクリーンショット

営業テンプレートで生産性を向上

さらに、さまざまな成果物、担当者、期限などの追跡に Slack のリストを活用して、顧客とのミーティングの準備、案件の承認、成約に向けたプランの作成に役立てられるようになります。リストはこの夏に利用可能になる新機能です。リストを使って Slack 内の情報を構造化することで、部門横断的なプロジェクトから、寄せられた依頼への対応まで、あらゆる種類の仕事を管理しやすくなります。営業テンプレートにリストを埋め込めば、責任の所在を明確にして、整理された形でチームの仕事を進められます。サードパーティのアプリからデータを自動的にリストへ取り込んで、業務を効率化することも可能です。

年内には、既存のチャンネルをさらにパワーアップする、レコードチャンネルも導入されます。Salesforce のレコードと Slack チャンネルを紐づけるこの機能では、担当者が Salesforce で新しい商談を作成すると、そのレコードのすべての情報が Slack チャンネルに追加され、チャンネルに参加しているメンバー全員がそのデータにアクセスできます。担当者がアクティビティを記録したり、案件のステータスを更新したりすると、チャンネルと Salesforce レコードの両方の情報が更新されます。

成約が達成されると、そのチャンネルはアーカイブされます(みんなで成果をお祝いする時です!)。レコードチャンネルは、Sales Cloud と Slack をこれまで以上に緊密に連携させる画期的なチャンネルです。営業のデータと会話の内容をあらゆる場所から確認できるようになり、チーム全体での可視性が向上します。営業活動のエクスペリエンスが一元化されることで、優れた戦略を組織に広げ、情報を共有し、変更にリアルタイムで対応しながら、チームで協力することが、さらにスムーズになります。そのすべてを Slack を離れることなく実現できるのです。

Slack Sales Elevate で営業チームを変革

優れた営業リーダーなら、チーム、プロセス、CRM データを 1 つの場所に集約することのメリットを理解しているでしょう。人や情報の検索に費やす時間を減らせれば、チームは最も重要な営業活動に集中できます。それだけではありません。Slack を使えば、最新情報をチームで共有し、重要な取引先情報にどこからでも簡単にアクセスできます。それは成功に向けたチームの大きな力になるはずです。

Slack Sales Elevate についてさらに詳しく知りたい方は、4 月 30 日に開催されるライブセッションにお申し込みください。このセッションでは、Salesforce のリーダーたちがどのように Slack、Sales Cloud、Slack Sales Elevate を活用して仕事のスピードを上げ、営業成績を向上させているかについて、Kaylin Voss と営業担当 SVP の Tony Kays が対談します。

また、Sales Elevate で自社の営業組織をどのように変革できるかについて、ぜひ Slack の営業チームまでお問い合わせください。

脚注

  1. Salesforce 社内パイロット

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うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。

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