コンピューターの画面の周りに集まるチーム
生産性

Slack で DevOps チームのワークフローをシンプルに&生産性向上

Vodafone、Solarisbank、Veepee のリーダーが語る、DevOps 文化を築く秘訣

執筆者 : Jess Dawson2020年11月18日イラスト: Giacomo Bagnara

ビジネスのスピードが上がり、テクノロジーが複雑になるなか、企業は後れを取らないよう全力で走っています。エンジニアチームやオペレーションチームは、質の高いコードをより短時間でリリースするという大きなプレッシャーに直面しています。だからこそ世界中の DevOps チームは、コードレビューから部門間コミュニケーションに至るまですべてを Slack に移行してきました。それにより、より優れた機能の開発やすばやいリリースを実現し、競合よりも優位に立てるからです。

Slack の最近のウェビナー「DevOps における Slack 活用法」では、Vodafone、Solarisbank、Veepee のエンジニアチームやオペレーションチームのリーダーが登場し、チーム内でどのように Slack を活用して生産性を高め、リリースサイクルを効率化し、驚異的なスピードで問題を解決しているかを紹介してくれました。この記事では、そのなかから特に役立つインサイトや実践ヒントについてお伝えしていきます。

インシデント対応時間を短縮し、規制基準に準拠した Solarisbank

Solarisbank はベルリンに本社を置くフィンテック企業です。自社について「銀行免許を持つテクノロジー会社」と説明する同社では、革新的な金融商品やサービスを展開していくことが欠かせません。「私たちにとって Slack は、人やチーム、マシンを 1 つにまとめてくれる最も効率的なツールです」。と、Solarisbank で TechOps 部門の Vice President を務める Dennis Winter 氏は話します。

Dennis Winter、Vice President、Tech Ops、Solarisbank

「私たちにとって Slack は、人やチーム、マシンを 1 つにまとめてくれる最も効率的なツールです」。

SolarisbankVice president、TechOpsDennis Winter


Winter 氏のチームでは、インシデント管理を加速させるため、Perry と呼ばれる Slack のカスタムアプリを開発しました。インシデントが発生すると、待機中の応答システムがこのアプリを使ってチケットを自動で作成するほか、関係チームを巻き込むためのインシデント専用チャンネルを自動で作ります。さらにチケットの解決後は、対応したチームがチャンネルの内容をエクスポートして正式なインシデント文書に添付します。「Slack のおかげで、インシデントに対して効果的に対応できるようになりました」と Winter 氏は続けます。「チームは問題がある時、専用のインシデントチャンネルを見ればいいとわかっていますから」。 

Solarisbank はドイツの正式な銀行免許を持っているため、さまざまな規制に準拠しなければなりません。Winter 氏によると、同社では Slack のデータレジデンシープランを活用してデータストレージの要件を満たしているそうです。「私たちはドイツの規制当局が求める通り、データをドイツ国内で保管しています」。また、同社は Slack のカスタマイズ可能な保存設定も活用しています。「当社では 1 年が過ぎると、Slack でのメッセージや共有された情報をすべて削除するという保存ルールを作りました」と、Winter 氏は続けます。「これは私たちにとって、なくてはならない機能です」。 

Slack によって、日々のコミュニケーションも効率よくなりました。多くの従業員が在宅勤務するなかではなおさらです。その理由として Winter 氏は、Slack のプラットフォームによってチームやツールを 1 か所にまとめられることを挙げます。「Slack では、API がどこにあるか、特定のツールをどこで連携できるのか、またどの分野の透明性を高められるかなど多くの情報がオープンになります。これはさまざまな商品を開発するうえで大きな味方となるのです」。 

オンライン小売企業 Veepee がチャンネルで強いテクノロジーコミュニティを構築

Julien Mangeard 氏がフランスのオンライン小売企業 Veepee の CTO に就任した際、同氏は Veepee を e コマース業界でテクノロジーをけん引する存在にする計画の一環として Slack の導入を発表しました。「この計画の第一歩は、Veepee のコミュニケーション文化を変えることでした」と、Veepee の Head of IT Operations、Antoine Millet 氏は話します。「その手段として取り入れたのが、マルチプラットフォーム型で使いやすく、アクセスが簡単で柔軟なツール、つまり Slack です」。

メールから Slack への移行によって社内にでき上がったのは、強く団結したテクノロジーコミュニティです。同社ではまず Slack を 300 人のエンジニアに対して試験的に導入することから始め、最終的には全従業員 6,000 人に展開しました。またテクノロジースタックごとに独自の Slack チャンネルを作ることで、メンバーがほかのエンジニアに質問し、サポートを受けられる仕組みができています。

Antoine Millet、Head of IT Operations、Veepee

「この計画の第一歩は、Veepee のコミュニケーション文化を変えることでした。その手段として取り入れたのが、マルチプラットフォーム型で使いやすく、アクセスが簡単で柔軟なツール、つまり Slack です」。

VeepeeHead of IT OperationsAntoine Millet


こうしてメールではなく Slack のパブリックチャンネルでコミュニケーションすることをチームの決まりとした同社。次に社内の技術部門のリーダーたちが目を向けたのは、Slack を活用したインシデント対応の一元化です。Millet 氏のチームでは、小さなスペルミスからウェブサイト上の大きな問題まで、あらゆるインシデントを含めた詳細なデータベースを作成しました。ここでは、各インシデントの詳細を手動で入力しなくても、重要な情報は専用のインシデントチャンネルから取り込まれます。実際に、データベース内のインシデント管理フィールドの 80% は Slack を通じて自動入力されています。

Veepee にとって重要なのは、ツールやプロセスだけではありません。Slack によって社内のコミュニケーション文化や透明性が改善し、それが DevOps の成果を支えているのです。「私たちは、さまざまなチームのための総合的なエコシステムを作りました」と Millet 氏は続けます。「最近では、DevOps を誰もが実践できるものにするというアイデアも幅広く出てきています」。

Vodafone が自動ワークフローで問題解決時間を短縮

世界的な通信プロバイダー、Vodafone の技術部門のリーダーたちは、もともと開発や構築において最新の試みを実践する基盤として Slack を導入しました。Vodafone の Head of Web Engineering、Robert Greville 氏によると、同社では今や世界中の全ブランドにおいて、コードルールからペアリング、リリースに至るまで、Slack のワークスペースで連携して進めているそうです。  

そんななか、Greville 氏は、Slack の導入によってリリースリクエストなどの複雑な処理もシンプルにできるのではないかと考えました。「先月は、本番環境への直接リリースを 120 回も行いました」と、Greville 氏は話します。「これほどのリリース量ともなると、リリースチームがすべてのリクエストをこなしていくのはなかなか困難です」。 

そこでリリースチームでは、膨大な仕事量を管理すべくワークフロービルダーを導入しました。ワークフロービルダーとは、定型タスクを自動化するためのシンプルなツールです。これにより、チームは開発者のリリースリクエストや希望の導入日を管理できるようにしたのです。今では開発者が、フォームにリリース名や詳細、また関連する Azure DevOps のチケットを記入するだけで済むようになりました。詳細はパブリックチャンネルに投稿されるため、リリースチームと開発チームの両方がタスクの内容や時期について最新情報を得られます。 


Vodafone が活用している主なインテグレーションの 1 つが PagerDuty です。インシデント対応チームは、Slack で簡単なスラッシュコマンドを 1 つ入力するだけで、待機メンバー、インシデント対応中のメンバー、サービスの責任者を確認することができます。これにより適切な対応先を数秒のうちに特定できるため、Vodafone では問題解決までの平均時間が従来の 15~20 分から 5 分に短縮することができました

「Slack ではインシデントに直接対応する方法がたくさんあります。デジタルチームだけでなくオペレーションやブランドチームなどの利害関係者が含まれたチャンネルですぐにコミュニケーションできるからです」と、Greville 氏は続けます。「開発チームですぐ対応できるメンバーから特定の日時の担当者まで、チャンネルには必要なメンバーが参加しています。そのため、最初から全員で対応に当たることができるのです」。

Robert Greville、Head of Web Engineering、Vodafone

「開発チームですぐ対応できるメンバーから特定の日時の担当者まで、チャンネルには必要なメンバーが参加しています。そのため、最初から全員で対応に当たることができるのです」。

VodafoneHead of Web EngineeringRobert Greville

 

部門の枠を超えてよりよいコラボレーションを進めたい場合でも、インシデントの対応速度を上げたい場合でも、さらには複雑な処理をシンプルにしたい場合でも、Slack のプラットフォームはそれをサポートします。DevOps は簡単な仕事ではありません。それでもワークフローを自動化し、チャンネルベースのコミュニケーションを活用すれば、より快適に、より効率的に、より有意義に進めることができるでしょう。 

 

 

 

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うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。

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