「4 月の雨が 5 月の花を連れてくる」という西洋のことわざがあります。Slack でも、4 月に恵みの雨をたっぷり降らせて、皆さまの生産性が年間を通して開花するための土壌を整えました。
今や日々の業務はかつてないほど複雑です。情報を探し回り、複数のツールを行き来し、リクエスト対応に追われながら、会話の内容を逃さず常に最新の状況を把握しなければなりません。アプリは増え続け、タブは積み上がり、コンテキストの切り替えは終わることがありません。
この状況を変えるべく、Slack ではこの4月に新たな機能をリリースしました。もはや Slackbot は質問に答えるだけではありません。アクションの実行から自動化の処理、メールの下書き、ミーティングの調整まで Slack 上で行います。さらに「アクティビティ」タブが新しくなり、対応が必要なすべてのタスクを 1 か所で確認できるようになりました。
アクションも、自動化も、状況の把握も、すべて Slackbot が実行
今月最大のニュースは、Slackbot がスマートアシスタントから真の AI チームメイトに進化したことです。Slackbot はもはや質問に答えるだけでなく、仕事を実際に進めます。何をいつ行うべきかを理解し、背景や状況を踏まえて正確に実行するため、同じことを再度依頼したり、今取り組んでいる仕事の内容を思い出させたり、同じ説明を繰り返したりする必要はありません。Slackbot に任せれば、ひと息つく余裕が生まれます。
一度の構築で、ワークフローを繰り返し実行 : Slackbot スキル
今月登場する新機能の 1 つが Slackbot スキルです。これは、チームがよく使うワークフローを即実行できるアクションに変える機能です。一度作ったものは繰り返し使えるうえ、チームで共有することもできるため、毎回 Slackbot に同じタスクを説明し直す必要はありません。一度書いたものは、ミーティングの準備やパイプラインのレビュー、目標設定など、必要に応じていつでも再利用できます。
また構築済みスキルのライブラリも用意されており、そこから日常業務に対応するものを選んで始められるほか、自分でスキルを作成してチーム内で共有することも可能です。Slackbot は Slack や Salesforce、連携アプリ、カレンダー全体の状況を把握しているため、スキルは単なるテンプレートではなく、業務内容への理解をもとに毎回安定して動作するワークフローとして機能します。
- 毎日のタスクの優先順位づけ : Slackbot が毎朝、Slack アクティビティ、カレンダー、Salesforce データを確認し、優先すべきアクションプランを提示。何から始めればよいのか迷うことはもうありません。
- ミーティングの準備 : ミーティングの前に Slackbot がカレンダーから情報を引き出し、関連する会話やファイル、決定事項を Slack 上で検索。万全の状態でミーティングに臨めます。
- リサーチの要約 : トピックやチャンネル、ファイルを指定するだけで、Slackbot があらゆる関連情報から主要な論点、傾向、見落とされている点を抽出。散在する情報を、数秒のうちに整理されたわかりやすい概要にまとめます。
- インシデント管理 : 問題の発生時に、Slackbot がインシデントチャンネルの履歴を把握。タイムライン、根本原因、アクション項目を構造化した振り返り資料を自動で作成します。
- 週次の進捗共有 : Slackbot が Slack およびカレンダーの内容から 1 週間を振り返り、共有用の簡潔な進捗報告を作成。まるで毎日コツコツと記録していたかのような資料ができあがります。
- プロジェクトのキックオフ : 概要や参照チャンネルを指定すると、Slackbot がチャンネルや canvas、マイルストーントラッカー、推奨する自動化など、すべて設定済みのプロジェクトを作成。ゼロから始めても、作成までわずか数分です。
この機能は、今後数週間かけてビジネスプラス V2、ビジネスプラス V1(AI アドオン)、Enterprise+ V2、Enterprise Select(AI アドオン)、Enterprise Grid(AI アドオン)プランのワークスペースに順次展開される予定です。
Slackbot でタスクのスケジュールを設定
Slackbot の進化はそれだけにとどまりません。ユーザーは、繰り返し発生するタスクと自動化のスケジュールを、Slackbot から直接設定できるようになりました。1 週間のダイジェストや定期的な進捗確認など、繰り返し発生するあらゆるタスクはすべて自動で時間どおりに実行されます。
この機能は、今後数週間かけてビジネスプラス V2、ビジネスプラス V1(AI アドオン)、Enterprise+ V2、Enterprise Select(AI アドオン)、Enterprise Grid(AI アドオン)プランのワークスペースに順次展開される予定です。

Slackbot が Slack のアクションを実行
メッセージの送信、チャンネルの作成、チームメンバーの招待、ワークフローの作成。そんなタスクも、今や Slackbot があなたの代わりに進めます。必要な内容を伝えるだけで、Slackbot がアクションをしっかり実行できるようになりました。
この機能は、今後数週間かけてビジネスプラス V2、ビジネスプラス V1(AI アドオン)、Enterprise+ V2、Enterprise Select(AI アドオン)、Enterprise Grid(AI アドオン)プランのワークスペースに順次展開される予定です。
Slack 上で行えるタスクが拡大 : Slackbot がメールとカレンダーでアクションを実行
Slackbot は今や Slack を越えて動作します。メールの下書き作成や予定のスケジュール設定を頼めば、タブを切り替えずとも Slackbot が Google や Microsoft Office 上で直接処理を実行。フォローアップの作成、時間の確保、ミーティングの確定まで、Slack を離れることなく完結します。
この機能は、Enterprise+ V2、Enterprise Select(AI アドオン)、Enterprise Grid(AI アドオン)プランを対象に、Google Workspace と Microsoft 365 で利用できます。

Slackbot が Slack 上の状況を把握
ここまで紹介した機能の効果をさらに高めるのが、この機能です。Slackbot は、あなたが Slack 上で開いた Salesforce レコードやリスト、チャンネルなどの内容を把握し、それをもとに適切に応答します。タスクを最初からやり直したり、状況を改めて説明したりする必要はありません。Slackbot が最新状況を常に把握しているため、すぐにタスクに着手できます。この機能は、今後数週間かけてビジネスプラス V2、ビジネスプラス V1(AI アドオン)、Enterprise+ V2、Enterprise Select(AI アドオン)、Enterprise Grid(AI アドオン)プランのワークスペースに順次展開される予定です。
究極の AI チームメイトも進化
- Slackbot モバイルの強化 : 仕事を進める場所はデスクとは限りません。 今回のアップデートでは、モバイル上での Slackbot の操作がよりスムーズになり、直近のチャット履歴にもアクセスしやすくなりました。さらに、Slackbot の回答をワンタップで共有することも可能。外出先での仕事がかつてないほど簡単になりました。
この機能は、ビジネスプラス V2、ビジネスプラス V1(AI アドオン)、Enterprise+ V2、Enterprise Select(AI アドオン)、Enterprise Grid(AI アドオン)プランのワークスペースで利用できます。 - Slackbot PDF リーダー : サイズや形式を問わずあらゆるファイルから必要な情報を得られるようになりました。Slackbot は、画像の多いファイルや CJK 言語のドキュメント、表を含む複雑でサイズの大きな PDF にも対応し、必要な回答、要約、背景情報を提供します。
この機能は、今後数週間かけてビジネスプラス V2、ビジネスプラス V1(AI アドオン)、Enterprise+ V2、Enterprise Select(AI アドオン)、Enterprise Grid(AI アドオン)プランのワークスペースに順次展開される予定です。 - 新しくなった思考ステップ : Slackbot がどのように結論に至ったのかをすべて確認できるようになりました。新しいリアルタイムのタイムラインでは、Slackbot が回答を導き出すまでのすべてのステップが展開可能な形式で表示されます。この透明性により、Slackbot が特定した情報とその結論に至った理由を常に把握することが可能です。
この機能は、今後数週間かけてビジネスプラス V2、ビジネスプラス V1(AI アドオン)、Enterprise+ V2、Enterprise Select(AI アドオン)、Enterprise Grid(AI アドオン)プランのワークスペースに順次展開される予定です。 - コンポーザーの再設計 : Slackbot への質問体験が、これまでよりも大幅にシンプルになりました。再設計されたコンポーザーでは、不要な要素を取り除き、重要な情報を前面に表示するため、必要な回答を得ることだけに集中できます。この機能は、今後数週間かけてビジネスプラス V2、ビジネスプラス V1(AI アドオン)、Enterprise+ V2、Enterprise Select(AI アドオン)、Enterprise Grid(AI アドオン)プランのワークスペースに順次展開される予定です。
よりスマートなワークフローとオープンなプラットフォーム
ワークフロービルダーで AI レスポンスのステップを生成
Slack で作成されたすべてのワークスペースに AI が組み込まれました。新登場の「AI のレスポンスを生成する」ステップを任意の自動化プロセスに追加し、プロンプトを作成して、チャンネルや canvas、リストといったナレッジソースを指定すれば、LLM が処理を実行。スレッドの要約、メッセージの翻訳、返信の下書き作成ができるようになりました。ワークフローがさらにスマートになるこの機能は、4 月 21~30 日にかけて、ビジネスプラス v2 と Enterprise+ プランのワークスペースに順次展開中です。

Slack エージェントの開発者向けキット
Slack で AI エージェントをかつてないスピードで構築できるようになりました。開発者向けの新規ツール群(単一の slack create agent コマンド、強化された Bolt フレームワーク対応、独自の LLM を利用できる柔軟性など)を使用すれば、ゼロの状態から本番環境対応のエージェントを構築するまでわずか数分しかかかりません。さらに、Claude SDK、OpenAI SDK、Pydantic AI に対応した 2 つのオープンソースサンプルアプリ(スターターエージェントおよびサポートエージェント)により、使用の開始もスムーズです。ドキュメントは全面的に刷新され、新たにエージェント構築のクイックスタートガイドも用意しています。
この機能はリリース済みです。

ノイズの排除
新しい「アクティビティ」タブで、必要な情報が 1 か所に
メンション、スレッド、DM、チャンネルの通知など、確認が必要なものはすぐに積み上がります。新しい「アクティビティ」タブでは、これらすべてが 1 つのビューに整理され、進行中のタスクや対応が必要なものをひと目で把握できるなりました。受け取る情報にメリハリをつけて本当に重要なものだけを絞り込めば、すべてを把握できている安心感を得られるでしょう。
この機能は、4 月 21~30 日にかけて、プロ、ビジネスプラス、Enterprise プランのワークスペースに順次展開中です。

4 月のまとめは以上です。以前のリリースについては、Slack のイノベーション紹介ページを参照してください。
ロードマップの予告 : Slackbot にまもなく登場する機能
3 月に Slackbot の今後のビジョンを発表した際、Slackbot が強力な AI チームメイトとしてどのように役立つかを紹介しました。上で挙げた機能はその一部で、ほかにもさまざまな新機能を予定しています。ここでは、今年計画中の Slackbot の機能の上位 30 個のなかからいくつかお見せします。
- 2026 年 5〜6 月に一般提供開始予定
- Slackbot で Salesforce レコードを作成および更新 : Slack を離れることなく、Slackbot との会話から直接 Salesforce レコードを作成および更新できるようになります。
- Slackbot MCP クライアントであらゆるアプリを操作 : モデルコンテキストプロトコル(MCP)を使用して、Slackbot がサードパーティ製アプリでアクションを実行できるようになります。
- フリープランとプロプラン利用チームのための Slackbot サンプリング : 使用量ベースのサンプリングモデルを通じて、AI 機能をフリープランおよびプロプランを利用するチームにまで拡張します(順次展開)。
- イベントトリガーによる自動化 : Slack や連携アプリで特定のイベントが発生した際に、Slackbot のアクションを自動的に実行します。
- ドキュメント、シート、スライドの生成 : Slackbot から直接、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションを生成できるようになります。
- 音声コマンド : タイプ入力ではなく、音声入力を使って Slackbot とやり取りできるようになります。
- ウェブ検索 : Slackbot が会話のなかでウェブを検索して、リアルタイムの情報を返せるようになります。
- 高度なリサーチ : Slackbot が複数のソースからの情報を統合することで、トピックについて段階的かつ包括的なリサーチを実行できるようになります。
- 組み込み型 AI からの引き継ぎ : 会話のなかで、Slackbot とほかの AI エージェント、または人間の担当者へとシームレスな引き継ぎができるようになります。
- ネイティブチャート : Slackbot が チャートやグラフなどのデータの視覚化を Slack 上で直接生成して表示できるようになります。
- メモリ : Slackbot が会話全体で長期的に背景情報と環境設定を記憶できるようになります。
- Slackbot への AI 解説リンク : ユーザーが AI 生成の説明を Slackbot スレッドにリンクさせて、詳細なフォローアップを行えるようになります。
- Slackbot へのファイルの要約リンク : ファイルの要約結果を Slackbot の会話につなげて内容を掘り下げられるほか、 Q&A の実行も可能になります。
- 第 3 四半期および第 4 四半期に一般提供開始予定
- デスクトップ用の Slackbot : Slack のデスクトップアプリ専用の Slackbot 体験により、AI とのやり取りがより充実し、手軽さも向上します。
- ミーティングインテリジェンス : ミーティングから、AI によるインサイト、要約、アクション項目を生成できるようになります。
- 画像生成 : 会話内で Slackbot がテキストプロンプトから画像を直接作成できるようになります。
- マルチエージェントオーケストレーション : Slackbot が複数の AI エージェントを調整し、連携して複雑なタスクを完了できるようになります。
- Slackbot カスタムコンポーザー : ユーザーまたは管理者が、Slackbot による回答の作成方法と形式をカスタマイズできるようになります。
リリースのスケジュールや、利用中の Slack ライセンスプラン、追加のライセンス要件などにより、一部の機能はお使いのワークスペースですぐに利用できない場合があります。利用可能な機能について、詳しくは自社のワークスペース管理者にライセンスプランなどをご確認ください。
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