メールからブログ記事、インスタントメッセージ、レポートまで、あらゆる場所で作成されるあらゆる文章で、迅速かつ効果的なコミュニケーションを実現できるよう支援すること。それが Grammarly の役割です。
AI を使った文章作成支援で世界をリードする Grammarly は、より速く、よりスマートに仕事ができるよう 3,000 万以上の人々と 50,000 以上のチームを日々サポートしています。AI を活用したコミュニケーションの先駆者として、職場における効率的なコミュニケーションの重要性を深く理解している同社は、チームメンバーの円滑なコミュニケーション、定型タスクの自動化、生産性の向上を実現できるプラットフォームとして Slack が最適だと考えました。
「私たちは Slack のヘビーユーザーです。組織内のほぼすべてのやり取りが Slack で行われていて、プロジェクトの計画や異なるグループ間でのコミュニケーションに役立っています」と Grammarly で Senior Manager of Marketing Operations を務める Kelli Meador 氏は述べます。
Grammarly は Slack を使って、コミュニケーション戦略を変革しました。いったいどのようにそれを実現したのか。その方法を以下で詳しく見ていきましょう。
マーケティングと営業との間で、見込み客の情報を共有
Grammarly のマーケティングチームは、専用の Slack チャンネルを使って、リアルタイムで見込み客(リード)についての情報を共有しています。これにより、営業、カスタマーサクセス、プロダクト管理といったほかの部門と緊密に連携して、リードに迅速に対応できます。
同社では Salesforce の Marketing Cloud も利用しており、Tableau や Account Engagement といった Salesforce のプロダクトを Slack と連携させています。
Tableau では価値あるデータや AI 予測にアクセスして、十分な情報に基づいたチームの意思決定に役立てることができます。例えば、マーケティング部門は「トップオブファネル(購買プロセスの最初期ステージ)」に関する毎週のミーティングで、Tableau のデータとインサイトを利用。ミーティング中に、MQL(マーケティング活動で創出された見込み客)を何件獲得したのか、どこで獲得したのかを確認できます。
Meador 氏はこう話します。「Slack 内からも Tableau を使えるので、データについて不明なことがあれば、Tableau から Slack にグラフを直接送って、その場で議論を始められます。とても便利ですね」
また、Marketing Cloud Account Engagement では、AI を活用して、購入する可能性が高い重要な取引先を特定できます。そこから新しいリードが入ってくると、マーケティング部門とカスタマーサクセス部門の共用の Slack チャンネルで自動的に情報が共有され、関係者全員がすばやくアクションを起こすことができます。
このように Slack と Salesforce を組み合わせることで、Grammarly では、これまで 60 日〜 90 日かかっていたリードを商談に導くまで(コンバージョン)の時間が、平均でわずか 30 日にまで短縮されました。
「マーケティングチームと営業チームにおいて、リード管理時の情報共有と効率性が向上し、目標達成までの時間を短縮できました」
社内外でのコラボレーションを促進
Grammarly はチームメンバー同士、また外部のベンダーやパートナーとの効率的なコラボレーションにも、Slack を活用しています。同社では 1,000 件を超えるパブリックチャンネルが作成され、従業員はそこで即座に会話を行って、プロジェクトの遂行を加速させています。
例えば、マーケティング部門では、ウェビナーの開催前・開催中・開催後のマネジメントに Slack を活用。マーケティングチームと営業チームのメンバーが Slack 内で連携し、ウェビナーの準備状況を確認したり、ウェビナー終了後に共同でレポートを作成したりしています。
Meador 氏はこう説明します。「社内の重要なプロジェクトでは、チームの枠を超えたコラボレーションが求められます。マーケティングと営業の関係者全員にプロジェクト専用の Slack チャンネルに加わってもらうことで、重要な取引先についての情報共有や、ウェビナー時の引き継ぎなどがスムーズになります」
Grammarly のチームは Slack コネクトも活用し、120 件以上の Slack コネクトチャンネルで、外部のパートナー、代理店、ベンダーと安全なコミュニケーションを行っています。
「Slack は社内のコミュニケーションやコラボレーションに役立つだけでなく、Slack コネクトを通じて社外のパートナーや代理店と非同期で仕事を進められるという点でも、私たちのライフラインとも言える存在になっています」
一例として、同社は最近、非効率なコミュニケーションがビジネスに与える影響を調べた調査レポートのデザインと公開のプロセスにおいて、Slack コネクトを使って外部のクリエイティブエージェンシーと協働しました。Harris Poll と共同で実施されたこの年次調査では、職場のコミュニケーション不足による米国企業の損失が年 1.2 兆ドルに達していることが明らかになったといいます。
Freedman 氏はこう述べます。「当社ではリモートワーク優先のハイブリッド型の働き方を採用しており、さまざまな国・地域やタイムゾーンに、チームメンバーや外部のパートナーがいます。Harris Poll との調査からも、仕事上のコミュニケーションのすれ違いが企業にとって大きなコストとなることがわかり、問題意識が高まってきています。そのなかでチームの効率的なコミュニケーションに貢献しているのが Slack なのです」
インテグレーションと自動化で、仕事をもっと簡単に
Grammarly のメンバーは、Zoom でのビデオ通話からサードパーティアプリでの料理の注文まで、あらゆることに Slack のインテグレーションを活用しています。2,600 種類を超えるアプリと連携できるこの仕組みにより、仕事中に頻繁にアプリを切り替える必要を最小限に抑えられます。
「Slack の連携機能をとても気に入っています。Asana など仕事関連のほか、食事サービスなどの個人的なアプリも連携させています。オフィスでランチを注文して、カフェテリアで準備ができたら Slack のメッセージが届くんです」(Meador 氏)
同社では、Slack の「予約送信」機能もよく使用されています。この機能を使えば、相手の営業時間内に届くよう設定するなど、世界中のメンバーに都合のよいタイミングでメッセージを送信できます。また、重要なメッセージやファイルは、Slack の「ブックマーク」機能で保存しておくことで、後から忘れずに確認できます。
Slack の自動化機能も、チームの生産性向上やつながりの維持に貢献しています。北米からヨーロッパにまたがるグローバルチームを持つ Grammarly では、会社の重要な最新情報をメンバーに通知するためのボットが用意されています。
また、メンバーが自分の気持ちを表現するのに役立っているのが、絵文字です。Freedman 氏はこう話します。「特にリモートワーク優先の働き方では、非同期で仕事を進めることが多く、感情やニュアンスが意図どおりに伝わらないことがあります。これは、お客様が自ら望む方法でメッセージを伝えられるようにするという Grammarly の課題とも重なります。Slack の絵文字は、まさにそのようなコミュニケーションに役立つツールです。カスタマイズした絵文字をアップロードすることもでき、その可能性は無限大です」
AI のリーダーとして成長を続けるために
14 年以上にわたって信頼性の高い AI 文章作成支援を提供してきた同社がこの先に目指しているのは、AI に接続された職場を、言葉を超えた方法で支援していくことです。今年リリースされた生成 AI 機能により、Grammarly の代名詞である文章修正機能を超えて、顧客を支援する力が広がっています。
AI を活用して成長と革新を続ける Grammarly において、より良いコミュニケーションを通じて人と企業の成果を導いていくという目標は、これからも変わらないでしょう。同社は Slack を活用しながら、その歩みを進めています。