今の時代、企業の購買担当者はかつてないほどスピード感を求めており、その対応は予測不可能です。もはや顧客は電話やメールでのコミュニケーションを望んでいません。Gartner によると、2025 年までに B2B の営業活動の 80% がデジタルチャンネルで行われるようになる見通しです。加えて顧客はベンダーに対して、サポートや有意義なやり取りを期待しています。Salesforce の最近の調査からは、企業の購買担当者の 87% が、営業担当者に信頼できるアドバイザーとしての役割を求めていることがわかりました。
つまり営業担当者は、顧客との関係構築や顧客の求めるかたちでの打ち合わせにより多くの時間をかける必要があります。さらに営業マネージャーと営業オペレーション担当者は、パイプライン上の案件を常に把握し、チームのパフォーマンスを最適化し続けられるよう、メンバーが責任を持ってデータ入力できる環境を整えなければなりません。
そこで Salesforce と Slack は、これらをスムーズに進められるようにしました。それを実現するのが、Salesforce 上にある豊富な情報を Slack に直接取り込める Sales Cloud for Slack アプリです。このアプリを使うと、Slack 上で Sales Cloud のレコードをさっと更新したり、関連情報を取得したりできるようになるため、仕事の流れを止める必要がありません。その結果、営業部門の仕事の進め方は大きく変わり、 Salesforce の顧客情報を軸にしたコミュニケーション、コラボレーション、アクションが実現します。
Slack は皆さまの Digital HQ(会社を動かすデジタル中枢)、つまりリモートやハイブリッドチームがオンラインで連携できる拠点です。そこでは営業担当者やマネージャー、オペレーションエキスパートが、必要なビジネスプロセスや他部門のパートナーだけでなく、業界有数の CRM であるSalesforce の貴重なデータを素早く活用することができます。
パイプライン管理がかつてないほど効率的に
Sales Cloud for Slack を使うと、自社の Digital HQ である Slack 上で、Sales Cloud の商談や取引先、連絡先、リードの編集や更新を簡単に行えます。このインテグレーションによって、担当者は貴重な時間を節約できるため、リードの獲得や商談成立により多くの時間を使えるようになるでしょう。
フローツールをオンにすれば、営業マネージャーは取引先に重要な変更が生じた際に通知が自動で届くよう設定できます(フローについてはのちほど説明します)。また営業オペレーション担当者は、CRM に加えられたあらゆる更新内容を Salesforce 上で直接確認できるようになります。
豊富なデータを活用したコラボレーション
打ち合わせの際に情報が足りないなんてことは、もう起こりません。というのも、営業担当者がチャンネルや DM で新しい情報を受け取ると、その場で(たとえ通話中でも)Salesforce のレコードを検索・編集できるからです。これにより、データがすっきり整理された状態を保てるだけでなく、担当者が情報を探し回ることなく顧客との関係構築に専念できるようになります。
背景情報の共有は社内でも重要です。Sales Cloud for Slack を使うと、Slack 上で情報を素早く引き出し、メッセージを添えてレコードを共有することができます。例えば、しばらく話題に上っていなかった取引先に新たな担当者を追加したい場合でも、Slack 上で必要な情報を検索して共有することが可能です。
仕事をメールからチャンネルへ
Salesforce と Slack の統合による真の魔法が起こるのは、延々と続くメールから Slack チャンネルへと会話を移したあとです。Sales Cloud for Slack アプリを使うと、Salesforce や Slack から取引先専用チャンネルを直接立ち上げられるため、主な関係者は目指す方向を常に揃えることができます。さらに顧客との関係や取引が進む過程で、Sales Cloud または Slack 上でレコードが更新されると、アプリから自動で通知が届くため、誰もが常に最新情報を把握できる状態になります。
Salesforce フローで新たな商機を自動で共有
営業オペレーションの皆さまに朗報です。フローという機能により、Slack 上の会話で Salesforce の自動化を利用できるようになりました。これはチームの規模が大きくなり、特定の種類の情報に関して Salesforce からの通知を希望する人が増えた場合に重宝するツールです。Slack と Salesforce 間のワークフローを自動化する方法は無数にあるため、大規模な取引や成約に関する情報を関連チャンネルで通知できるほか、商機が埋もれたままになることもありません。
また、Salesforce の動作に基づいて Slack のアクションをトリガーするフローも設計できます。例えば、一定額以上の案件に対して Slack チャンネルを作成するフローの設定も可能です。さらに、商談成立後にチャンネルをアーカイブするフローも設定することができます。これは Slack を整理された状態に保つのと同じくらい重要です。
成約数を向上&チームの効果を最大化
営業部門に Digital HQ があれば、担当者は 1 か所のエンゲージメントレイヤーで、貴重なデータ、ビジネスプロセス、他部門のパートナーを必要な時にすぐ活用可能です。そしてスムーズな働き方は、売上に直結します。さっそく、Slack の App ディレクトリから Sales Cloud for Slack アプリをダウンロードしましょう。