世界屈指の人気ストリーミングサービスで、リスナーとさまざまなブランドをつないでいる Spotify Advertising。Slack を使って働き方を変革し、効率を 40% 向上させた同チームに、Slack の営業部門賞が贈られました。
2006 年創業の Spotify が提供するサービスを使って、5 億人を超えるユーザーが 1 億曲以上の楽曲、500 万タイトル以上のポッドキャストを発見し、楽しみ、シェアしています。2017 年、Spotify は広告ビジネスの構築に着手。膨大な数のユーザーに効果的にリーチするアプローチが求められました。
同社は営業チーム、キャンペーン管理チーム、顧客管理チームからなるビジネスユニット Spotify Advertising を組織。プロジェクトを成功させるには全体で認識を共有することが重要でしたが、当初はキャンペーンや商談、戦略をめぐる議論や情報が、メール、Gchat、Salesforce 内にバラバラに存在し、サイロ化に陥りがちでした。
そこで同チームでは、Slack と Salesforce Sales Cloud のインテグレーションを活用し、最初の売り込みからキャンペーン完了までの各プロセスを効率化するために、20 種類を超えるワークフローを導入しました。その結果、会議とメールのやり取りを減らし、広告収益を高めることに成功。年間のキャンペーン到達率も 97% から過去最高の 99% へと向上しました。さらに、コミュニケーションの一元化と充実したナレッジ共有により、チームの処理能力や対応範囲もこれまで以上に強化されました。
業務は Slack チャンネルを中心に行われています。販売担当者が Salesforce 内の商談に提案依頼書を登録すると、チャンネルが作成されます。そのチャンネルには社内の関係者が自動的に追加され、商談中に重要な動きや情報があれば通知が送られる仕組みになっています。
Slack の導入以前、同社のキャンペーンマネージャーにとって、キャンペーン開始後にあらゆる項目を追跡するのは簡単ではありませんでした。そこで、Slack の API を活用して「Pacing Bot」を作成。これにより広告サーバー(GAM および Megaphone)からのアラートが、関連する Slack チャンネルに直接送られるようになり、効率が高まりました。こうして、可視性を高めつつ、マネージャーが手作業ですべての情報を監視する必要がなくなったことで、チームは顧客の期待を超えるサービスを提供できるようになったのです。
「Slack をビジネスに活用しなければ、競争を勝ち抜くチャンスを逃すことになるでしょう。Spotify の広告営業チームにとって、Slack はまさにプロダクティビティプラットフォームです。ビジネスにおける Slack と Salesforce の活用範囲は広がる一方であり、その価値は疑いようもありません」
Spotify Advertising は、Slack コネクトを利用して、150 社のオフショアパートナーとも直接連携。リクエストの管理とリードタイムの監視のため、サードパーティのプラグインを用いてキューの管理および Jira チケットの編集と通知を最適化しています。
Slack 内でキャンペーンのライフサイクルを自動化することで、Spotify Advertising ではキャンペーン到達率が高まり、リリースのタイミングの精度も向上。チームの壁を越えて可視性が良くなり、チャンネルを使ったコミュニケーションのメリットが最大限に活かされています。これにより、広告主が関連性の高いオーディエンスにリーチできるようになり、何百万人もの Spotify リスナーとの長期的なつながりの醸成に貢献しています。