もともとゲーム愛好家向けのチャットアプリとして開発された Discord は、現在ではオンラインのソーシャルコミュニケーションハブとして利用されており、また、常時アクセス可能な音声チャンネルやオープンサーバーによって 24 時間リアルタイムのコラボレーションを行えることから、分散型のチームやプロフェッショナルのコミュニティにも人気のあるプラットフォームになっています。Discord の柔軟でリアルタイムな構造はカジュアルなコラボレーションに適している一方、過去の意思決定の追跡、コンプライアンス要件への対応、ほかの業務用アプリとの接続を必要とする組織においては、その活用に限界があります。
そこで今回は、移行を検討しているチームにおすすめの代替ツールを 10 種類ご紹介します。プライベートメッセージから全社規模のコラボレーションまで、それぞれに異なる強みがあります。どれが最適かは、チームのニーズ次第です。
まずは以下の早見表をご覧ください。
| ツール | おもな対象 | 無料プラン | インテグレーション | セキュリティと管理機能 | 音声・ビデオ | AI 機能 |
| Discord | コミュニティ重視、常時可能な音声コラボレーション | あり | サーバーあたり最大 50 のアプリ、豊富なコミュニティボットと Webhook | 基本的な管理者コントロール | 常設の音声チャンネル、ビデオ通話、ストリーミング | カスタムコミュニティ AI ボット |
| Slack | 職場でのコラボレーションと生産性向上 | あり | 数千種類のアプリに対応 | エンタープライズグレード、管理者コントロール | ハドルミーティングで音声・ビデオ通話が可能 | 組み込みの AI と Slackbot |
| Microsoft Teams | Microsoft 製品の利用が中心の組織 | 制限付き無料プラン | Microsoft 365 およびサードパーティーアプリ | エンタープライズグレード、管理者コントロール | ミーティング、通話、ウェビナー | Microsoft 365 Copilot |
| Mattermost | セキュリティ意識の高いチーム | 無料セルフホスト版 | 開発者・運用ツール | セルフホスト、監査対応 | 画面共有付きの通話 | 通話の文字起こしと要約 |
| Rocket.Chat | オープンソースでの実装 | 無料コミュニティエディション | オープンアプリフレームワーク | セルフホスト、データ主権対応 | 組み込みの音声・ビデオ | AI 連携オプション |
| Zulip | スレッド形式の会話 | あり | 数百種類のインテグレーション | セルフホストまたはクラウド | プロバイダー経由の 1 対 1 およびグループ | ネイティブ機能なし |
| Google Chat | Google Workspace のユーザー | Workspace プランに含まれる | Google Workspace のツール | Workspace の管理者コントロール | Google Meet | Gemini アシスタント |
| Signal | プライベートコミュニケーション | あり | ミニマルな設計 | エンドツーエンドの暗号化 | 暗号化された音声・ビデオ | なし |
| Discourse | 長文でのコミュニティディスカッション | 有料ホスティングまたはセルフホスト | プラグインと Webhook | モデレーションとアクセス管理ツール | 対象外 | AI モデレーションと翻訳 |
| Matrix | 分散型コミュニケーション | 無料セルフホスト | ほかのツールとの連携 | エンドツーエンドの暗号化、データ主権対応 | 暗号化された通話 | ネイティブ機能なし |
| Pumble | コスト重視のチーム向け | あり(無制限の履歴) | インテグレーションの対象を拡大中 | 有料プランでの管理者コントロール | 音声・ビデオ通話 | ネイティブ機能なし |
Discord の代替ツールを探す理由
Discord はリアルタイムの会話やコミュニティづくりに優れていますが、ビジネスコミュニケーションの複雑なニーズに対応するようには設計されていません。チームに組織としての構造化や管理が求められるようになると、コミュニティ向けのチャットプラットフォームと、ビジネス向けメッセージングプラットフォームとの差が無視できなくなってきます。代替ツールの検討につながる主なニーズは以下のとおりです。
- コミュニケーションのサイロ化の解消。Discord のサーバーは独立した空間であり、サーバー間での情報連携が難しい構造になっています。部門をまたいで連携するチームには、多くの場合、グループ間で情報をスムーズにやり取りできる単一のワークスペースが求められます。
- コンプライアンスとセキュリティ要件。規制が厳しい業界では、メッセージの保存・暗号化・監査について基準への準拠が求められます。Discord のセキュリティ対策はコミュニティの安全性を重視したものであり、企業の IT 部門が求める認証やデータ管理機能を備えているわけではありません。
- ナレッジの管理。さまざまなチャンネルに意思決定の情報やファイルが散らばると、後から探し出すのが困難です。多くの組織は、新入社員や異なるタイムゾーンで働くメンバーが自力でキャッチアップできるような検索可能なレコードを求めています。
- 限定的なワークフローの自動化。定型的な引き継ぎや承認、リマインダーといったタスクは、積み重なると大きな負担になります。Discord はコミュニティ向けのボットには対応しているものの、業務の運営を管理するチームには、ビジネス用アプリと連携できる自動化機能が必要です。
- チームの拡大と組織の成長。少人数には適していたサーバーも、メンバーが増えるにつれて管理が難しくなります。成長を続ける会社には、複数のスペースを個別に管理するのではなく、組織横断的な連携や権限設定に対応した体系的な構造を整えることが求められます。
- 検索性と情報の引き出しやすさ。メッセージ数が増えるにつれ、過去の会話やファイルをいかにすばやく見つけるかが重要になってきます。ビジネス向けのプラットフォームはメッセージ・ファイル・連携アプリをまたいだ検索機能に力を入れている一方、Discord のトピック中心のモデルはその点での対応が限られています。
Discord の代替ツールを選ぶ際のポイント
職場向けコラボレーションツールのすべてが、同じ課題を解決できるわけではありません。つまり、最適な選択肢はチームの働き方によって異なってきます。成長途中のカスタマーサポートコミュニティと、大企業向けの監査担当者とでは、必要とするものが異なります。以下のポイントを参考に、候補を絞り込みましょう。
- チャンネルとチームの整理。チャンネル、トピック、スペース、サーバーなど、どのような構造で会話がまとめられているかによって、チームの数が増えた際に、適切なディスカッションが簡単に見つかるかどうかが変わってきます。
- 検索とナレッジ管理。優れた検索機能は、散在するメッセージをナレッジベースに変えてくれます。直近のチャット履歴だけでなく、ファイルや連携アプリも横断して検索できるかどうかを確認しましょう。
- インテグレーション。多くのチームは、プロジェクト管理ツール、CRM システム、ストレージツールなどを組み合わせて使用していることでしょう。それらのシステムと連携できるプラットフォームなら、情報の更新やアクションを 1 か所で管理できます。
- ワークフローの自動化。組み込みの自動化機能があれば、リクエストの振り分けや承認の依頼といった、繰り返し行われるステップを自動化できます。チームがすでに使っているアプリと連携した自動化ができれば、さらに効果的です。
- AI 機能。会話の要約や、質問への回答、検索のサポートをしてくれる機能があれば、すべてのスレッドに目を通すことなく、大量のメッセージに対応できます。
- セキュリティと管理コントロール。暗号化、アクセス権限、監査ログ、コンプライアンスへの対応は、プラットフォームごとに大きく異なります。自社の業界の要件に合ったセキュリティモデルを持つプラットフォームを選びましょう。
- 外部とのコラボレーション機能。外部との共有スペースを設定できるツールなら、ベンダー、クライアント、パートナーとのやり取りがスムーズに。メールでばらばらにやり取りする必要なく、コミュニケーションを一元化できます。
- 料金とスケーラビリティ。無料プランは小規模なチームで利用を開始するのに役立ちます。同時に、成長に合わせてコストや機能がどう変化するかをあらかじめ確認し、組織の拡大に対応できるかどうかを検討しておくことも重要です。
2026 年版 Discord の代替ツール 10 選
チームの特徴によって必要とするツールが異なります。会話の構造、データの保護、既存ツールとの連携などについて検討することが大切です。以下では、職場向けのチームコラボレーションソフトウェアから、コミュニティ重視、プライバシー重視のアプリまで、Discord の代替となる多様な選択肢を紹介します。ここに掲載されているすべてのソフトウェアは、G2 にて 5 点満点中 4 点以上の評価を獲得しています。
1. Slack : 職場のコラボレーションと生産性向上に最適
Slack は、人、アプリ、AI を 1 か所に集約した仕事の基本システム(Work OS)として、チームがツールを行き来することなくプロジェクトを前進させるのに役立ちます。会話はチーム、プロジェクト、またはトピックごとに整理された Slack チャンネルに蓄積されるため、意思決定の経緯が検索可能な記録として残ります。自動化や AI の機能により、部門や時差を超えたチームの連携が保たれます。
おもな機能
- 整理されたチャンネル。チャンネルにより、トピックごとにディスカッション、ファイル、意思決定が集約されることで、チームが拡大しても、適切なメンバーとコンテキストが 1 つの検索可能なスペースにまとまります。
- 充実したインテグレーション。Slack のインテグレーションでは、プロジェクト管理ツールから CRM システムまで数千種類のアプリと連携可能。これにより、チームは会話から離れることなく、最新情報を確認してアクションを実行できます。
- ワークフローの自動化。ワークフロー自動化 により、チームが使用している各種ツールを横断して、リクエストの振り分け、承認の依頼など、定型タスクの処理を自動化できます。
- 組み込みの AI と Slackbot。AI がチャンネルの内容を要約し、検索をサポート。Slackbot がワークスペースの文脈に基づいて、情報探しや下書き作成を支援してくれます。
- 安全な外部コラボレーション。Slack コネクトによるチームコミュニケーションにより、外部のベンダー、クライアント、パートナーと共有チャンネルを開設し、社外とのやり取りをメールから移行して一元化できます。
こんなチームにおすすめ : 安全なナレッジ共有、自動化、AI を 1 つのワークスペースに集約したい機能横断的なチーム。(両者の比較の詳細について、Slack と Discord の比較の記事をご覧ください。)
2. Microsoft Teams : Microsoft ツールの利用が中心の組織に最適
Microsoft Teams は、チャット、ミーティング、通話、ファイル共有を Microsoft 365 スイートを中心に構築された単一のプラットフォームに統合しています。Outlook、SharePoint、OneDrive と緊密に連携されているため、すでに Microsoft 製品を主に利用している組織にとってはなじみやすい選択肢です。
おもな機能
- チャットとチャネル。 会話はチャネルとスレッドで整理され、Microsoft 365 環境と連携します。絵文字リアクションやファイル共有を利用できます。
- ミーティングとイベント。ビデオミーティング、ウェビナー、ライブイベントでは、さまざまな規模のセッションに対応した画面共有、録画、参加者管理が可能です。
- Microsoft 365 との連携。Word、Excel、PowerPoint のドキュメントをプラットフォーム内で開いて編集できます。Outlook カレンダーや SharePoint ストレージとも連携します。
- Copilot AI。対象プランを利用している組織向けに、Microsoft 365 Copilot が、Teams 内でのミーティングのまとめ、メッセージの下書き、プロンプト入力をサポートします。
こんなチームにおすすめ : すでに Microsoft 365 を導入していて、メッセージング、ミーティング、ファイルを 1 つの連携した環境で管理したい会社。
3. Mattermost : セキュリティを重視するチームに最適
データとインフラを完全に管理したい組織のために構築された Mattermost は、オンプレミス、プライベートクラウド、またはエアギャップネットワークで動作する、メッセージングとコラボレーションのプラットフォームです。このような柔軟な実装オプションが、防衛、政府機関、規制産業からの支持を集めています。
おもな機能
- セルフホスト型のデプロイ。組織は自社のインフラ上で Mattermost を運用し、接続済み、ハイブリッド、または独立したネットワーク全体で、データの主権を維持できます。
- セキュアなメッセージング。永続的なチャンネルベースのメッセージングは、機密性の高いコミュニケーションを扱う運営チームやエンタープライズチームに役立ちます。
- ワークフローの自動化。Mattermost Playbooks により、開発・運用・コンプライアンスのユースケースにおいて標準化されたプロセスを自動化できます。
- 音声通話と画面共有。リアルタイムの通話と画面共有には、ファーストパーティーおよびサードパーティーの AI オプションによる文字起こしと要約の機能が含まれています。
こんなチームにおすすめ : データと実装をきめ細かく管理できるセルフホスト型のメッセージングツールを求める、セキュリティ意識の高いチーム。
4. Rocket.Chat : オープンソースでの実装に最適
Rocket.Chat は、メッセージング、音声、ビデオ、アプリをひとつのカスタマイズ可能な環境にまとめた、オープンソースのコミュニケーションプラットフォームです。セルフホストを希望し、柔軟な実装オプションでプラットフォームを自在に活用したい、商業・政府・防衛分野のユーザーに選ばれています。
おもな機能
- オープンソースとセルフホスト。チームはオンプレミス、プライベートクラウド、または隔離環境に実装して、プラットフォームのオープンなコードベースをカスタマイズできます。
- 一元化されたコミュニケーション。メッセージング、音声、ビデオを 1 か所に集約。ミッション遂行に不可欠なアプリや AI も接続できます。
- コンプライアンスとデータ主権。規制が厳しい業界に向けて、データ主権、監査機能、規制フレームワークに対応した実装オプションが用意されています。
- カスタマイズ性。オープンなアーキテクチャにより、特定の業務フロー、ブランディング、インテグレーションなどのニーズに合わせてプラットフォームを柔軟に調整できます。
こんなチームにおすすめ : 自社の要件に応じたホストやカスタマイズが可能なオープンソースプラットフォームを求めている技術系チーム。
5. Zulip : スレッド化された会話に最適
トピックベースのスレッド機能が Zulip の強みです。複数の会話が 1 つのストリームに混在することなく、整理された形で並行して進みます。現在は非営利財団が所有するこのチームチャットプラットフォームは、クラウドホスティングとセルフホスティングの両方に対応しています。
おもな機能
- トピックベースのスレッド。すべての会話にトピックが設定されるため、ユーザーは雑然としたストリームをかき分ける必要なく、関連するスレッドだけを確認できます。
- 柔軟なホスティング。Zulip はクラウド上でも自社サーバー上でも動作し、エクスポート / インポートツールでいつでも移行できます。
- オープンソースソフトウェア。完全にオープンソースのコードベースにより、チームは透明性を確保しながら、ライセンスコストなしでセルフホスティングを選択できます。
- インテグレーションと権限管理。数百種類のインテグレーションで外部ツールと連携でき、カスタムグループとロールによって組織の成長に合わせたアクセス管理が可能です。
こんなチームにおすすめ : スレッドを利用して各トピックを見やすく保ち、多数のディスカッションを並行して管理したいチーム。
6. Google Chat : Google Workspace のユーザーに最適
Google Chat は Google Workspace に組み込まれたメッセージングプラットフォームで、会話を Gmail、Google ドキュメント、Google Meet、Google ドライブと結びつけます。チームはスペース、グループ、プライベートスレッドでチャットができ、それらはファイルやミーティングとも紐づくため、ドキュメントを中心にコミュニケーションが完結します。
おもな機能
- ダイレクトメッセージとグループメッセージ。1 対 1 のチャットやグループ会話においてスレッド形式の返信をサポート。共有スペース内のディスカッションを整理できます。
- Workspace との連携。Gmail、Google ドライブ、Google ドキュメント、Google Meet、Google カレンダーと接続して、ファイル、スケジュール、コラボレーションを一元管理できます。
- コラボレーション用のスペース。チームやプロジェクトごとに、メッセージ、ファイル、関連する作業を整理できる専用スペースがあります。
- Gemini AI。Google の Gemini アシスタントが、対象の Workspace プランを利用しているチームに対して、チャット内でエージェント型のサポートを提供します。
こんなチームにおすすめ : すでに Google Workspace を標準的に導入していて、既存のワークスペースにメッセージング機能を組み込みたいチーム。
7. Signal : プライベートコミュニケーションに最適
デフォルトでエンドツーエンドの暗号化が搭載されている Signal は、テキストメッセージや音声・ビデオ通話を保護するプライバシー重視のメッセージングアプリです。非営利団体が運営し、オープンソースの Signal プロトコルを基盤として構築されたこのツールは、職場向け機能よりも機密性を優先しています。
おもな機能
- エンドツーエンドの暗号化。オープンソースの Signal プロトコルがメッセージと通話を暗号化。意図した相手だけが内容を読んだり聞いたりできます。
- クロスプラットフォーム対応。Signal は Android、iOS、Windows、macOS、Linux で動作し、さまざまなデバイス間で会話が同期します。
- 音声・ビデオ通話。1 対 1 およびグループでの通話が暗号化され、リアルタイムの会話にもプライバシー保護が適用されます。
- 非営利&オープンソース。寄付によって運営され、透明性の高いプロセスで開発された Signal は、ユーザーに関するデータの収集を最小限に抑えています。
こんな人・チームにおすすめ : プライバシーや暗号化されたコミュニケーションを重視し、職場向けのコラボレーション機能よりもセキュリティを優先する個人や少人数グループ。
8. Discourse : 長文でのコミュニティディスカッションに最適
Discourse は、スレッド形式による長文のコミュニティの会話を、時間が経っても見つけやすい形で残せるディスカッションプラットフォームです。コミュニティ、カスタマーフォーラム、サポートハブなどで、構造化された議論とリアルタイムのカジュアルなチャットを並行して利用できます。フラットなスクロール形式でスレッドが読みやすく保たれます。
おもな機能
- スレッド形式でのディスカッション。必要に応じて読み込まれる 1 つのスクロール可能なスレッドで会話が続き、ページ遷移を必要としません。
- リアルタイムチャット。長文でのトピックと並行して、カジュアルなチャットチャンネルを利用可能。チャットメッセージをトピックに引用して永続的な参照として残すこともできます。
- AI 機能。組み込みの AI が、モデレーションのサポートや、グローバルなコミュニティ向けに数十の言語に対応したコンテンツ翻訳を行ってくれます。
- カスタマイズ。カスタムサイドバーと設定可能なデフォルト設定により、コミュニティはメンバーの利用体験やサイトの外観を自由に形成できます。
こんなチームにおすすめ : カスタマーフォーラムやコミュニティハブを運営していて、長文のディスカッションを整理して検索しやすい状態に保ちたい組織。
9. Matrix : 分散型のコミュニケーションに最適
分散型の考え方を体現しているのが、Matrix です。安全なコミュニケーションのためのオープンスタンダードである Matrix は、おもに Element クライアントを通じて利用されます。メッセージを 1 つの会社のサーバー経由でルーティングするのではなく、組織ごとに独自のサーバーを運用しながらほかのサーバーとも接続できるため、政府機関などセキュリティを重視する組織から支持を得ています。
おもな機能
- 分散型のネットワーク。オープンスタンダードであることにより、組織ごとに自前のサーバーでホストしながら、Matrix の広範なネットワークとの相互運用性も確保できます。
- データのオーナーシップ。Element などのクライアントを通じたセルフホスティングにより、チームはコミュニケーションデータの保存場所を直接管理できます。
- エンドツーエンドの暗号化。メッセージングの暗号化により、Matrix ネットワーク全体で会話を保護します。
- 相互運用性。オープンスタンダードをベースに構築された Matrix は、サーバーを超えて接続し、ほかのコミュニケーションツールとも連携できます。
こんなチームにおすすめ : データ主権が確保された分散型のコミュニケーションを求める、自前のインフラにホストして管理する能力のある組織。
10. Pumble : コスト重視のチームに最適
Pumble は、メッセージ履歴への無制限アクセス付きの無料プランを提供するチームコミュニケーションアプリで、コストを気にするチームに有用です。会話はチャンネルとスレッドで整理され、ミーティング用の音声・ビデオ機能も備えており、小規模なチームが手頃な価格でコミュニケーションを一元化できます。
おもな機能
- 無料プラン。Pumble のフリープランには無制限のメッセージ履歴が含まれています。有料契約なしでコアのメッセージング機能を使いたいチームに便利です。
- チャンネルとスレッド。会話をチャンネル内でトピック別に整理し、派生した議論をスレッドで行うことで、メインのチャンネルをすっきり保てます。
- 音声とビデオ。組み込みのビデオ会議と音声通話機能がミーティングに役立ちます。リンクを使ってほかのメンバーをミーティングに招待できます。
- ファイルの共有。チームはファイル、画像、リンクを共有できます。ニーズの拡大に合わせて、手頃な価格の有料プランにアップグレードすることで、ストレージや管理機能を拡張できます。
こんなチームにおすすめ : チャンネルベースのシンプルなコミュニケーションと十分な機能をもつ無料プランを求める、コスト重視のチーム。
Discord の代替サービスを選ぶには
Discord の代替サービスとしてどれが最適かは、組織の目標や業務フロー、すでにどのようなツールを使っているかによって異なります。機能を個別に比較するよりも、実際の仕事の進め方に合ったプラットフォームを選ぶことが大切です。たとえば、プライバシーを最優先にするグループと急成長中の会社では、おのずと選択肢も変わってきます。そのなかでも、とくに注意して検討する価値のある要素がいくつかあります。
社内チームのコミュニケーション
コミュニケーションの大半が 1 つの組織内で行われている場合には、日々のやり取りを整理し、後から見返しやすくすることが優先事項です。それこそが、 社内コミュニケーションツールが担う役割です。チャンネル、トピック、スペース、サーバーといったプラットフォームの構造の違いによって、メンバーが目的のディスカッションにどれだけ早くたどり着けるか、過去の意思決定にどれだけアクセスしやすいかが決まってきます。
部門横断的なコラボレーション
複数の部門にまたがる業務を行っている場合、意思決定の情報を個々のスペースに閉じ込めるのではなく、グループ間で共有する必要があります。それを実現するのが、インテグレーションや共有チャンネルといった機能です。これにより、たとえば、マーケティング部門のスレッドとエンジニアリング部門のスレッドで互いに情報を共有できるようになります。これこそが 部門横断的なコラボレーションの核心です。
コミュニティの管理
メンバー間でのディスカッションやカスタマーサポートを行う場合は、社内のチームワーク用とは異なる特徴をもつプラットフォームが求められます。具体的には、自動化よりも、長文に対応したスレッド、モデレーションツール、発見しやすい会話などが重要になります。つまり、メンバーが後から質問と回答を見つけやすい状態をいかに保てるかが重要です。
セキュリティとコンプライアンス
規制の厳しい業界では、データの保存・暗号化・監査に関してどのような管理ができるかが、適切なツール選びの判断材料となります。暗号化、監査ログ、ロールベースのアクセス制御、各種認証などが優先事項である組織では、自社のコンプライアンス要件に対応できないツールは、どれほど優れたメッセージング機能があっても選択肢から外れるでしょう。
リモート / ハイブリッドの仕事環境
タイムゾーンを超えて仕事をしている組織では、それぞれが都合のよいタイミングで情報をキャッチアップできる非同期型のコミュニケーションや、信頼性の高い検索機能が重要です。会話とファイルやアプリが一元的につながるワークスペースツールは、全員が同時にオンラインであることを前提とした音声ツールよりも、分散型のチームに適しています。
組織の拡大
人員やメッセージ量が増えると、プラットフォームに求められる要件も変化します。権限の設定、管理者コントロール、料金体系などは、30 人のチームと 3,000 人の組織では様相が大きく異なります。組織の拡大に一元的に対応できる構造をもつツールを選ぶことが大切です。
自分のチームに最適な Discord の代替サービスを選ぶ
どれが最適な Discord の代替サービスかは、チームのコミュニケーションスタイル、ガバナンスのニーズ、組織の拡大の可能性によって異なります。プライバシーと分散型を重視するチームもあれば、オープンソースの制御性を求めるグループもあります。日々の業務を効率よく進められる統合された場所を必要としているチームも多くあるでしょう。
この最後に述べたタイプのチームには Slack がおすすめです。安全なコミュニケーション、自動化、AI、そして数千種類のインテグレーションが、1 つの「Work OS」に集約されます。Slack なら、会話・アプリ・意思決定を社内のどこからでも簡単に見つけられる、一元化されたワークスペースが実現します。
この記事では、情報提供のみの目的で、当社が所有する Slack のプロダクトを取り上げています。当社はその成功に経済的な利害関係を有していますが、すべての推奨はその価値に対する当社の真摯な信念に基づいています。
Slack とほかのクラウドベースのコラボレーション・コミュニケーションツールとの違いも気になりませんか?以下の比較ページもご覧ください。
- Slack と Microsoft Teams の比較
- Slack と Google Chat の比較
- Slack と Discord の比較
- Slack と Trello の比較
- Slack と Asana の比較
- Slack と Mattermost の比較
- Slack と WhatsApp の比較




