働く場所や時間、条件はますます多様化しています。Future Forum の調査によると、ナレッジワーカーの 76% が働く場所の自由を求め、93% が柔軟なスケジュールで仕事をしたいと考えていることがわかりました。Slack は従業員やツール、顧客がどこにいてもつながる Digital HQ(会社を動かすデジタル中枢)となり、そんな柔軟な働き方を実現します。
私たちはこの 1 年間で大小さまざまな新機能を 100 以上もリリースしました。すべては、皆さまのような組織が、好きな場所で、好きな時に、好きな方法で成果を出せるようにするためです。この記事では、2021 年にリリースした主な新機能をまとめました。変更履歴を確認していない方はぜひ参考にしてください。
どこにいても柔軟性を実現
生産的な働き方とは、全員が同じ場所で同じ時間にパソコンの前に座ることではありません。Slack の新しい音声、動画、スケジュール機能を使えば、勤務時間外のメンバーに配慮しながら、プロジェクトを進めることができます。
1. ハドルミーティングを使った音声チャットでさっと情報共有

Slack ハドルミーティングは、話したい時に会話をさっと始められる新たな音声コミュニケーション方法です。どのチャンネルやダイレクトメッセージ(DM)でも音声での会話を始められます。社外の人とも可能です。特に、複雑なトピックについて、会議の日時調整を待たずに急いで話し合いたい時に役立ちます。
また、カメラをオンにせずに話せるので気が楽です(ビデオ通話で「オン」の時間が増えるのは精神的に負担ですよね)。その一方で、参加者は誰でも自分の画面を共有できるため、デザインや資料、提案書に対して全員で一緒にフィードバックを共有することができます。また、ライブ字幕を表示して、話す内容を文字で確認しながら参加することも可能です。
ハドルミーティングは、手早くさっと話し合うために設計されました。実際に使った人たちの平均通話時間はわずか 10 分で、まさに狙い通りです。
2. クリップを使った音声や動画、画面の簡易録音・録画

チームが複数のタイムゾーンに分散していると、会議設定は本当に大変です。しかし内容が非同期的に共有できるものだと、会議は必ずしも必要ではありません。そこで活躍するのがクリップです。クリップは、音声や動画、画面を録音・録画し、Slack のどのチャンネルや DM でも共有できる新しい方法です。メンバーはそれぞれ都合のよい時に視聴して対応することができます。
例えば、週の目標をまとめた短い動画を撮影し、そのクリップをチャンネルに投稿すれば、チーム全員で進捗共有会議を行う必要はありません。また、新規採用者に早く慣れてもらうために、チームごとのツールの設定・使用方法がわかる画面を録画し共有してもよいでしょう。
最新のプロジェクト目標の共有、デザインへの何気ないフィードバック、チームの成功のお祝いなど、クリップなら文字だけでは難しいニュアンスや感情を伝えることができます。さらに、クリップの文字起こしはアーカイブされ、Slack 上であとから検索可能です。
3. メッセージの送信日時を設定

予約送信は、Slack の非同期コミュニケーションで活躍する陰のヒーローです。例えば、東京で働くあなたが、新規リードについてアメリカの同僚と共有したいとしましょう。ただ、その日アメリカでは日曜で、同僚は休んでいます。そんな時は、伝えたいことを忘れる前に Slack でメッセージを書いておき、同僚が仕事を始める月曜の朝に送信されるように予約しましょう。
最新状況やアクションアイテムのほか、音声または動画クリップを相手の都合のよい日時に送信するよう設定すれば、勤務時間外の時間に煩わせることも(ほぼ)なくなるでしょう。
あらゆる社外パートナーと 1 か所で連携
Slack コネクトを使うと自社の Digital HQ で安全にコラボレーションを進めることができます。ちょうどパートナーや顧客、ゲストを物理的なオフィスに招くのと同じです。現在、10 万以上の組織が Slack コネクトでコラボレーションしています。それが最近ますます簡単になりました。
1. 顧客、パートナー、ベンダーにダイレクトメッセージを送信

社外の人とのやり取りを 1 回で完結しようとしても、たいていうまくいきません。例えば、顧客との契約や、制作代理店が作った最新デザインの確認などを考えてみましょう。この場合、メールではリアルタイムでやり取りできないうえ、フィードバックの収集にも時間がかかります。
そこで、連携したい相手に対して Slack で招待を送りましょう。相手が承諾すると、手軽にコミュニケーションできるようになるため、仕事のスピードが上がり、時間のかかるメールのやり取りをなくすことができます。そうすれば、営業担当者は見込み客と直接連絡を取ることができ、カスタマーサービス担当者はユーザーの問題を優先度に応じて迅速に振り分けられるようになるでしょう。いずれの場合もメールの返信を何時間も待つ必要はありません。
2. Slack コネクトハブで承認済みの連携相手を確認

左サイドバーに、自社ワークスペースと連携済みのオーガナイゼーションを確認できる専用スポットができました。ここでは承認済みの社外パートナーを見つけて会話を始められるだけでなく、送受信した招待を定期的にチェックできるほか、新しいチャンネルや DM をその場で作成することもできます。
さまざまなツールやワークフローを Slack に集約
現在、App ディレクトリには 2,400 以上のツールがあります。これらはすべて、Slack 上で直接さまざまな仕事を進めるためのものです。また、ワークフロービルダーの最近のアップグレードにより、Slack と連携できるサードパーティ製アプリやカスタムアプリが増えました。ちなみにワークフロービルダーとは、よく行うタスクを自動化できるノーコードツールです。
1. DocuSign アプリで署名を追跡

DocuSign の eSignature アプリを使って、重要な書類を Slack で処理できるようになりました。テンプレートのライブラリにアクセスすると、契約書を素早く作成して瞬時に送信することができます。そうすれば、営業担当者が顧客に契約書を送信して署名を依頼できるほか、人事チームが従業員に入社書類を、あるいはマーケティング担当者がパートナーに業務契約書を送信することも可能です。この間、Slack を離れる必要はありません。また、ほかの人が書類に署名した時や、あなたの署名が求められている時には、通知を受け取ることもできて便利です。
2. Tableau でデータを把握してアクションを実行

Tableau と Slack を連携させると、データから興味深い点が見つかった場合に、それをビジュアルで共有することができます。さらに全員が集まってインサイトについて検討し、速やかに質問・回答できるため、結果的によりよい意思決定につながります。
3. ワークフローの自動化で Digital HQ をカスタマイズ

ワークフロービルダーは Slack のノーコードツールです。これを使うと、チャンネルでの歓迎メッセージの送信、リクエストの収集やルーティング、フィードバックの共有などの定型タスクを自動化できます。そのワークフローに、外部のアプリのアクションをトリガーするステップを含められるようになりました。例えば、提出されたデータをワークフローで Google スプレッドシートに送信したり、PagerDuty でインシデントを作成したりできるほか、Polly や Simple Poll などのアプリでアンケートを実施することも可能です。
独自のワークフローを構築する場合は、まずすぐに使えるワークフローのコレクションのなかからほかのアプリと連携したものをチェックしてみてください。
Slack のその他の最新情報を見る
変更履歴では、今回紹介した Slack の新機能のほかにも、大小さまざまな機能を確認することができます。その多くは、ユーザーの皆さまからの直接寄せられたフィードバックを反映したものです。今回の機能を活用して自社の Digital HQ を改善した事例やアイデアがあれば、お問い合わせページから、またはツイッターで @SlackHQ をメンションしてぜひ教えてください。