FIFA について
100 年以上の歴史がありながらイノベーションに力を入れる、グローバルなサッカー統括団体
国際サッカー連盟(FIFA) は、あらゆるレベルのサッカー競技を統括および振興する団体です。1904 年の設立以来、FIFA ワールドカップ™ や FIFA 女子ワールドカップ™ などの大会を開催するとともに、211 の加盟協会と連携して世界中でスポーツの発展に取り組んできました。FIFA ワールドカップ™ の開催中は毎回サッカーが世界共通言語となり、さまざまな国や文化のファンが熱狂を分かち合います。
FIFA ワールドカップ 2026™ は、観客動員数と推計視聴者数 の両方で史上最高記録を更新。スタジアムには約 700 万人のファンが訪れ、世界全体の推計視聴者数は 60 億人を超えました。
「Slack の強みは、バックグラウンドでデータと連携し、豊富な情報をリアルタイムで提供する点です。ほかのプラットフォームでこれほど完全に統合された環境を実現するのは非常に困難です」
課題
3 か国 16 都市 16 会場にわたる104 試合をつなげる確実な連携体制
FIFA ワールドカップ 2026™ は、3 か国 16 都市で 104 試合が開催されるという、FIFA 史上最大かつ最も複雑な大会となりました。何十億人ものファンに対応するには 65,000 人のボランティア、 16 会場のスタッフ、各地の運営チームの連携が必要で、迅速で確実なコミュニケーションが不可欠でした。
ボランティアのスケジュール管理や受け入れ手続きは専用の管理システムで行われたものの、日々の連携はチャット、メール、スプレッドシート、さらには口頭や電話といった記録に残らない方法で進められていました。同じような状況は FIFA のグローバルな Rewards & Recognition チームにも及び、大会期間中の運営スタッフ、ボランティア、審判、選手、ファンへの表彰をめぐる業務のやり取りが分散した状態でした。
情報を集約できる安全なワークスペースがない環境では、運営上重要な最新情報を把握しづらく、土壇場での混乱が生じるリスクが高まっていました。
「世界中の関係者がリアルタイムで連携できるソリューションを導入したことで、仕事の進め方が一変しました。ボランティアが Slack 上で Salesforce レコードや FIFA のポリシー、その他のドキュメントにアクセスできるようになったのです」
FIFA が Slack で連携を強化
Slack が担当者、大会運営管理、データを 1 つのワークスペースに統合
FIFA ワールドカップ 2026™ に向けて、FIFA では Rewards & Recognition チームに Slack を導入しました。大会運営にかかわる人々を称える重要なプログラムを、担当者が 1 か所で管理できるようにするためです。
大会期間中、担当者は Slack を活用して 3 か国にわたる賞品の配布を効率化。ファン、審判、選手、ボランティア、FIFA 従業員など、対象者にかかわらず、適切な賞品を適切なスタジアム、試合、受賞者に確実に届けられるようにしたのです。
賞品の配布計画に変更が生じた際も、担当者は Slack を使って素早く対応できました。「Slack で 16 会場それぞれの在庫状況を管理していました」と話すのは、Senior Manager of Workforce の Nathalie Grace 氏です。「賞品が受賞者にいつ、どのように配布されたかの確認も簡単でした」
チームワークを支えるテクノロジー
Slack のエンタープライズ検索を活用すれば、Rewards & Recognition の担当者は Agentforce Sales や Agentforce Service から Salesforce 内の FIFA レコードを参照できます。これにより、例えばスタジアムのシフト表を呼び出して当日のスタッフ配置を確認することも可能です。Slack はネイティブコネクタを通じて Salesforce と連携するため、 CRM レコードを検索するためにミドルウェアやカスタム API を使用したり、アプリを切り替えたりする必要はありません。同様に、あらかじめ搭載されたコネクタを使えば、クラウド上にある FIFA のナレッジ記事や運営資料もエンタープライズ検索の対象になります。
検索結果だけでは不十分な場合、Slackbot が FIFA の CRM レコード、ドキュメント、Slack の会話を横断的に分析し、質問への回答や賞品配布計画の最終調整を行うほか、メッセージを作成して担当者にレビューを依頼します。
試合中も、Slack はチームの司令塔として機能します。例えばスタッフの配置ミスや運営上の問題に気づいた場合、担当者は関連する会話をワンクリックで専用のマネージャーチャンネルに転送できます。この際、必要に応じて情報を追加することも可能です。マネージャーのもとにはアラートが届き、そこから Slack の会話履歴全体、関連ドキュメント、Salesforce レコードを参照できるため、リアルタイムで必要な判断を下せます。ほかにも受賞者が賞品を受け取ると、Agentforce Service のレコード更新がトリガーとなり、Slack に確認通知が自動で届きます。
シフトやタイムゾーンをまたいで業務が引き継がれる場合は、Slackbot が会話履歴、FIFA の CRM レコード、進行中のスレッドを読み取り、要点を整理した引き継ぎメモを生成します。引き継ぐチームは普段の言葉で追加の質問をすることも可能で、最新の運営状況を把握した状態で次の試合の業務を開始できます。
「スタッフは複数のツールにいちいちログインして作業したくないのです。私たちが重視するのは効率とシームレスなエンドユーザー体験ですが、そこはまさに Slack が強い分野です。必要なものをすべて連携でき、1 つのインターフェースからアクセスできるため、アプリを行き来する必要がありません」
この先の展望
ブラジルで開催される FIFA 女子ワールドカップ 2027™ に向けて、Salesforce 製品とモデルの活用を拡大
FIFA 女子ワールドカップ 2027™ に向けて、FIFA は Rewards & Recognition 部門以外に Salesforce 製品の導入を広げ、あらゆるスタッフ管理業務を進めるシステムとして活用する計画です。「何千人ものスタッフが FIFA を支えています」と Grace 氏は語ります。「これほどの人数が、メールでやり取りするわけにはいきません。そこでベストな手段となるのが Salesforce 製品、特に Slack です」
例えばボランティアがシフトのために会場に到着する場面でも、Slack があれば複数のアプリを確認したりメールを待ったりする必要はありません。FIFA が目指すのは、スケジュール、スタジアムでの配置、運営に関する最新情報がすべて Slack に届く環境です。マネージャーは、リアルタイムで個別に連絡できるほか、全体に情報を発信することも可能です。例えば、スタッフを別の入口に誘導したり、業務範囲の変更が必要になった際にボランティアを再配置したりすることもできます。さらにボランティアが常に最新情報を把握できるよう、FIFA は Slack 内にヘッドレス AI エージェントを導入する計画です。これにより、シフトの前や業務中にボランティアからの質問に回答し、必要な情報を提供できるようになります。
FIFA 女子ワールドカップ 2027™ には、開催国ブラジル全体で 6,000 人のボランティアが参加する見込みです。FIFA は 2026 年大会と同様に、Slack を活用してシフト管理、スタジアムへのスタッフ配置、運営情報の共有を行うことで、世界水準の体験実現を目指します。














