未来の働き方賞を受賞したのは、20 年以上にわたって旅行業界を牽引する Expedia Group(EG)です。Slack でデジタルファーストな文化を構築し、インクルージョンを促進して従業員の多様な声やニーズを真に表現できるようにした点が評価されました。
EG は、世界有数の旅行プラットフォームの 1 つであり、業界最先端の旅行者向けテクノロジーソリューションを提供しています。そんな同社が力を入れているのは、旅行者の体験向上と、地域を問わずあらゆる人が世界中を旅行できるようにすることです。その土台にあるのが「旅はよりよい世界を作る」という信念であり、同社はこれまでその実現に邁進してきました。そこから最近生まれたのが Expedia Group Open World です。これはパートナーがその事業規模にかかわらず、旅行業界のエコシステムで成功するのに必要な商品やサービスを活用・設定できる専用テクノロジープラットフォームです。
EG では、安全なチャンネルベースのメッセージプラットフォームである Slack を使って、世界中の従業員をつなぎ、未来の働き方を実現してきました。活用する Slack チャンネルは 40,000 以上、カスタムワークフローは 760 以上、Slack コネクトチャンネルは 220 以上に上ります。2020 年 3 月にリモートワークに移行した際、EG では Slack のメッセージ量が 1 週間で 60% 増えました。そしてすぐさま、Slack を使うとハイブリッドな世界でインクルージョンを加速できると気づいたのです。それ以来、同社ではハイブリッドワーカーがアクセスしやすい Digital HQ(会社を動かすデジタル中枢) の構築を進め、さまざまな場所にいる従業員が Slack で同期型・非同期型コラボレーションをシームレスに進められるようになりました。
従業員は絵文字を活用して、Slack でトーン、意図、個性をうまく伝えています。また意識的な対話を促し、自分の意見を聞いてもらえると誰もが感じられるよう、「絵文字バトラーボット」や「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)ボット」などさまざまなカスタム Slack ボットも構築しました。
「直接会って言葉や表情から察することができない状況では、お互いの状態に意識を向けられるよう Slack のカスタムステータスや絵文字を活用しています」
Expedia の IT 部門では、Slack で専門パートナーとの関係を構築し、Slack プラットフォーム上で表示する体験の多様性を確保してきました。かつてコミュニティ主導であったものが今ではビジネスの柱となり、従業員は Slack でやり取りする時も、世界中の旅行者のための製品を作っている時も、各自がインクルージョンの推進を念頭に入れ、その責任を担っています。